ガントチャートを採用したプロジェクト管理ソフト。自動スケジューリング、再スケジューリング、イナズマ線の描画など、多彩な機能を備える。「iGant」は、ガントチャートにより、視覚的にわかりやすくプロジェクト管理を行えるソフト。スケジュールをタイムチャート上に配置してゆくだけで、見やすい工程表を簡単に作成できる。参加メンバー(作業者)の作業効率を設定したり、イナズマ線を描画してタスクごとの進捗状況を視覚的に表現したりなど、最適なスケジュール設定やプロジェクト管理を行うための機能が多数、用意されている。
「iGant」では、一つの作業単位を「タスク」と呼ぶ。メイン画面は、横軸に日付、縦軸にタスク名や作業者、進捗状況などが表示される、スプレッドシートに似た構成。各タスクはタイムチャート上に、開始日から終了日までをつないだ「帯」で表現される。実際にプロジェクト管理を行うには、
- タスク(の種別)の設定
- プロジェクトメンバー(作業者)の設定
- 基本スケジュールの作成
でスケジュールを立て、実際の進捗状況を見ながら補正をしてゆく。各タスクには、タスクの名称と管理単位(時間/日など)、デフォルトの作業効率(1時間当たり何単位をこなせるか)を設定する。各作業者にはタスクごとに作業効率を設定することが可能で、作業者間で能力にばらつきがある場合でも、実際に則したプロジェクト管理を行うことが可能だ。基本スケジュールは、開始日から終了日までをマウスでドラッグして作成できる。スケジュールが作成されると、チャート上にバーが表示される。タスクには開始条件を設定することも可能だ。「Aを開始するためには、Bが終了していなければならない」といった条件もメニューから簡単に設定できる。
プロジェクトの開始後は、各タスクの消費時間、進捗度合(%)を入力することで、現時点での作業効率を把握できるため、スケジュールの確認と再調整などを容易に行える。
指定日時点での各タスクの進捗度を視覚的に表現できる「イナズマ線描画」機能もある。各タスクの進捗点を線で結ぶことで、「イナズマが直線であれば予定通り、左側に谷状になっていれば予定を達成できていない」といったことがひと目でわかる。指定したイナズマを直線化して、その日を基準に再スケジューリングを行うことも可能だ。
そのほかにも、あらかじめ設定された作業者の能力、タスクの先行・後行関係などを考慮して、タスクをタイムチャート上に整列させる「自動スケジューリング」機能がある。自動スケジューリングでは、前もって特定のタスクを実施する日程を固定したり、作業者を固定したりすることも可能だ。遺伝的アルゴリズムによって最少所要時間を算出するプラグインモジュールも付属している。