好みのテキストエディタと組み合わせて使用できるHTMLタグ挿入ソフト。対象を挟み込んでの挿入や、ファイルのパスを抽出しての挿入も可能。外部ツールの呼び出しやホットキーの指定など、細かな設定を行える。「ToClip Hyper」は、ユーザが日ごろ使用しているテキストエディタやワープロソフトに、強力なタグ挿入機能を追加できるソフト。ツールバー風のウィンドウに配置されたボタンのクリックでタグを挿入できるほか、ホットキーでメニューを呼び出し、すばやくタグ挿入を行うことも可能だ。
タグは「段落」「表」「リスト」「リンク/画像」「フォーム」などで分類され、タブ切り替えで利用する。タブ内にはボタンやドロップダウンメニューが配置されており、マウスクリックなどで、簡単にタグを挿入できるようになっている。タグ挿入には、
- ボタンをクリックするとそのままエディタに挿入する
- エディタで選択した文字列を挟み込むように挿入する
の2種類のモードがある。通常は「1.」のモードで動作するが、【Shift】キーを押しながら実行した場合は、「2.」の挟み込むモードに一時的に切り替えられる。メニューなどから、モードそのものを切り替えることも可能だ。タグ挿入以外の機能としては、タグの削除、選択したファイル名(パス)の挿入、既存のテキストファイルやHTMLファイルの内容をそのまま取り込む「差込入力」、インターネットショートカットファイル(Internet Explorerのお気に入り情報を保存したファイル)からのアドレス情報を挿入する「URL入力」、色指定用コードの挿入などがある。
ファイル名(パス)の挿入は、【Shift】キーを押しながらのファイル選択で、ハイパーリンクを作成するというもの。【Ctrl】キーを押しながらの選択では、画像ファイルへのリンク指定と同時に縦横のサイズを取得する。【Shift】+【Ctrl】キーを同時に押しながら選択した場合は、パスと縦横のサイズが設定された<IMG>タグそのものを挿入できる。
あらかじめ多くのHTMLタグが登録されているが、よく使うタグの組み合わせなどをユーザが登録することも可能。ユーザ登録タグには、任意の名前を付けることができ、基本タグと同様、通常モードと挟み込みモードを切り替えられる。
オプションでは、「タグを小文字で挿入する」「挟み込みモードでタグの挿入後モードを解除しない」といった動作設定を行えるほか、
- 画面上端にポインタを置いたときに「ToClip Hyper」をアクティブにする
- 最前列にある他のアプリケーションなど「無視するウィンドウ」を指定する
- カット/コピー&ペーストのキー操作を、使用するエディタに合わせてカスタマイズする
- 外部ツール(他のWebページ作成用アプリケーションなど)を登録する
- タグ挿入用ポップアップメニュー表示のホットキーを指定する
などの設定を行える。そのほか、編集中のHTMLをIEやNetscapeでプレビューすることなども可能。