タイトルバーのクリックにより、そのウィンドウを実行しているEXEファイルが含まれるフォルダを開けるソフト。「おまけ」をインストールすることで、さまざまな機能を追加できる。「QuickDir」は、タイトルバーのミドルクリック(マウスの中ボタンのクリック)などでメニューをポップアップし、メニューから、
- そのウィンドウを実行しているEXEファイルを含むフォルダを開く
- そのフォルダ内のファイル、サブフォルダにアクセスする
ことを可能にしてくれるソフト。ヘルプファイルやiniファイルなど、アプリケーションのインストールフォルダ内の各種のファイルに、容易にアクセスできるようになる。メニューにはインストールフォルダやサブフォルダのパス、フォルダ内のテキストファイルなどが一覧表示され、項目を選択してフォルダやファイルを開ける。ファイルの一覧は拡張子別にソートされて表示される。【Ctrl】/【Shift】/マウスの右ボタンのいずれかを押しながら選択することで、パスをクリップボードにコピーすることも可能だ。
「qdir.ini」ファイルを編集することにより、メニューに表示されるファイルの種別や順番などを詳細に設定できる。フォルダ直下のファイル一覧では、あらかじめtxt/hlp/chm/htm/docが指定され、これらのファイルのみが表示されるが、ユーザが任意の拡張子を追加することも可能。メニューではqdir.iniファイルに記述された順に上から表示されるので、優先したい拡張子を先に書くと、アクセスがより容易になる。そのほかにも、タイトルバーのクリック方法、フォルダを開くファイラの指定やファイラに渡すパラメータ、ホットキーの指定、キー2回連打によるメニュー表示の指定などを、qdir.iniの編集で行える。
標準で設定されているタイトルバーのクリック方法はミドルクリックと、【Shift】+左クリック。設定により、右クリック/左右同時クリック/【Ctrl】+左クリックを追加できる。
起動オプションに対応し、バージョン情報を表示して起動したり、非常駐モードで起動したりすることもできる。ウィンドウ左端/右端から近い場所でのクリックを無視させることも可能で、タイトルバーのクリックを使用する他のプログラムとも共存できる。「QuickDir」のメニューを表示させたくないアプリケーションを個別に指定することも可能だ。
配布アーカイブに同梱されている「omake.zip」を利用すると、「QuickDir」にさまざまな機能を追加できる。ウィンドウのシェード(タイトルバーだけの表示にする)やタスクトレイへの格納、アプリケーションの再起動やプロセスの優先順位変更など、便利な機能が多数用意されている。