ソフトを開発しようと思った動機、背景
あるとき、どうしたわけか、にわかに百人一首の魅力に取りつかれてしまい、年甲斐もなく未来のかるた名人を夢見てしまいました。となると当然、かるたソフトがほしくなるところですが、私の調べた限りにおいては、Mac OS X版かるたソフトは存在しません。仕方なく家族所有のWindowsパソコンを拝借して、フリーソフトで遊びはじめたのですが、いつも同じ句で間違える傾向がある。簡単に暗記できる句となかなか暗記できない句があることに気がつきました。ある名人の言葉によると、競技かるたに強くなるコツは、百首を完璧に覚えることだそうです。決まり字から下の句を、下の句から決まり字を正しく暗唱できなくては名人どころか、町の腕自慢にもなれないようです。
私は何としても百首すべて暗記しようと考えました。パソコンを使って暗記トレーニングができれば便利だと考えたのですが、現行ソフトにはトレーニングするためのソフトがあまり見当たりません。また、ほとんどが上の句から下の句を当てるものばかりで、下の句から上の句を当てる機能がありません。「なぜないんだ!?」という怒りに近い感情を覚えましたが、怒ってもどうなるものでもありません。仕方がないので、自分でプログラミングしてみました。私はMacが大好きで、10年以上Macを使っていますが、プログラミングをするのはこれがはじめてでした。よほどこのようなソフトがほしかったのだと思います。
開発中に苦労した点
特にありませんが、強いて言うなら最初できるだけ簡単に済まそうと思ってJavaで開発を始めたのですが、集計テーブルの表示処理時に原因不明のエラーが出てしまって、どうしても直らない。それなら、いっそ本格的にMacアプリ開発を勉強しようと腹を括って、本流であるObjective-Cで最初から作り直したことでしょうか。
ユーザにお勧めする使い方
このソフトは競技かるたを志す人、百人一首を完璧に覚えようとする人にとってはかなり有用ではないかと思いますので、そのような用途にお使いください。
今後のバージョンアップ予定
現行バージョンは用途が限られていますが、将来的には機能を追加して、かるたファンMacユーザの幅広いニーズに応えられるようにしたいと思っています。すべてに応えられるわけではありませんが、ご意見をお寄せいただければ幸いです。
(IIYooN)