テキストだけでなく、画像やファイルなど、クリップボードにコピーされたさまざまなデータの履歴を管理できるクリップボード拡張ソフト。クリップボード履歴以外に、定型句を登録しておくこともできる。「CLCL」は、クリップボードにコピーされたデータを履歴として保持し、必要なときにいつでも呼び出してアプリケーションに貼り付けられるソフト。起動するとタスクトレイに常駐し、クリップボードを監視する。大きな特徴のひとつが、さまざなクリップボード形式に対応していること。初期状態ではテキスト、ビットマップ画像、エクスプローラなどでコピーされたファイルを履歴データとして保持することが可能。設定により、そのほかの形式のデータを履歴に残すこともできる
履歴データの貼り付けは、タスクトレイアイコンを右クリックすることで表示されるポップアップメニューから行う。メニューはホットキーで表示させることも可能で、必要なときにすばやく呼び出せる。メニューにはクリップボード履歴が一覧表示され、貼り付けるデータをここから選択する。あらかじめ「登録アイテム(定型句)」を登録しておくことで、同様にメニューから貼り付けることができる。
履歴や登録アイテムの確認・編集は、タスクトレイアイコンの左クリックまたはメニューから呼び出せる「ビューア」で行う。「ビューア」は、エクスプローラ風のツリーでデータ管理を行うもので、順番の入れ替え、削除なども可能。「登録アイテム」は、ユーザが自由に名前を付けることができ、フォルダツリーで階層管理を行える。「登録アイテム」にホットキーを割り当てることも可能で、メニューを介すことなく、直接「登録アイテム」を貼り付けられるようになる。
カスタマイズ自由度の高さも「CLCL」の特徴のひとつ。設定により、
- クリップボード形式やファイルサイズをフィルタにして、履歴を保持するデータを絞り込む
- 特定のウィンドウ上で取得されたクリップボードデータの履歴を保持しないようにする
- ウィンドウごとにホットキーを変更する
などが可能。標準のメニュー以外に、新たなポップアップメニューを作成し、ホットキーを割り当てるといったこともできる。プラグインで機能拡張を行うことも可能。作者のホームページでは、「検索」「引用」「テキスト整形」「ビットマップ編集」など、さまざまなプラグイン(DLL)が公開されている。