高校の野球部の監督になり、部員一人ひとりの能力や性格、体調などを把握・管理して、全国4,000校の頂点を目指す本格シミュレーションゲーム。「高校野球シミュレーション3」は、選手の育成から試合まで、あらゆる局面でプレイヤーの意思を反映させられる“作り込まれた”ゲームシステムが特徴のシミュレーションゲーム。甲子園での優勝を狙える強いチームを育てることがプレイヤーの目的となる。「面倒な操作が嫌い」という人も気軽にプレイできるよう、ほとんどの操作をCPUまかせにすることも可能だ。
プレイモードは「通常モード」「ストーリーモード」の2種類。通常モードは、一度監督になったら、その学校を動かずにじっくりとチームを育てられるモード。ストーリーモードでは、3〜4年ごとに「転勤」が命じられ、強制的に県内の他校に異動させられてしまう。短期間に成果を上げなければならず、監督としての力量が問われる、やや上級者向けのモードだ。
ストーリーモードである程度、監督としての実績を積むと、「教員」から「フリー」の監督にステップアップできる。フリーになると転勤がなくなる代わりに「ノルマ」が課せられ、達成できなかった場合はペナルティが発生する。逆にノルマをすべてクリアできれば「完全フリー」の監督となり、毎年のノルマなしに、自由に監督する高校を選べるようになる。
通常モード、ストーリーモードいずれのモードでも、
- 監督として就任する高校の選択
- 練習メニュー内容を決定し、選手を強化
- 練習試合で実戦経験を積み、さらなる選手の強化
といったゲームの基本的な流れは同じ。最終的には、夏の全国大会、春の選抜大会に出場し、優勝することが目的となる。就任する高校は「打」「投」「守」「走」のレーダーチャートと総合評価を確認した上で、全国4,000校の中から選択できる。オリジナルの新設校を作ることも可能。練習メニューで設定できる内容は「フリーバッティング」「素振り」「投げ込み」「走り込み」など、全部で15項目。例えば、野手とピッチャーでメニューを変更するなど、選手に合わせ、きめ細かな指導を行える。「長打力」「走塁センス」「球速」「根性アリ・ナシ」など、非常に細かく設定することが可能だ。練習メニューは5種類まで登録しておける。練習試合を行うには一定の予算がかかるが、勝ち負けに関係なく、やればやるほど監督の「指導力」がアップする。監督の指導力が高いほど選手の成長が早くなる上、4月に入学してくる新入生のレベルも上がるので重要だ。見込んだ選手を成長させるのにも、練習試合は効果がある。練習試合の対戦校は、県内の好きな学校から選択できる(バスを購入したあとは県外の高校とも対戦可能)。チャートや総合評価をもとに、適当な高校を対戦相手にすればよい。
試合では、守備時には内野や外野の守備位置、ピッチャーへの「敬遠」「ウエスト」「コントロール重視」「変化球」などの指示、攻撃時には「バント」「スクイズ」「盗塁」「エンドラン」「一発狙い」などの指示を出せる(実際に何種類の指示を出せるかは、監督の「信頼度」によって変化する)。
設定により、ゲームの進行速度を変更することが可能。備品で「ビデオカメラ」を購入したあとは、試合を録画し、あとでVTR再生して閲覧することも可能だ。多数のプレイヤーの中で「誰が育てたチームが一番強いか」を競える「カスタム大会」機能もある。