「ZabuZero」は、マウスで機体を操ってタイムを競う、スピード感あふれるレースゲーム。ただし、ただ単に速く周回すればよいわけではない。機体は平べったい形をしており、最大20枚の座布団を積み重ねて運べるようになっている。プレイヤーは、コースの途中で座布団をピックアップし、落とさずにゴールまで運ばなくてはならない。

座布団のピックアップは、コースの途中に設置されたピットエリアで行う。ピットエリア上を走り続けることで、座布団が次々に機体に積み上げられてゆく仕組み。座布団を積み終えたら、あとはゴールを目指して全速力でコースを駆け抜けるだけだ。ゴールラインを超えると機体の上にある座布団の数がカウントされ、合計で50枚を超えた時点でタイムアタックは終了。それまでのタイムが記録となる。

機体の走行を阻むのが、コースの両サイドに設置された「ガードビーム」。機体がガードビームに接触すると、反発して跳ね返される。機体が破損することはないが、勢いよくぶつかると積載している座布団が吹っ飛んでしまう。もちろん接触により、機体の速度も低下する。また、コースのところどころには、機体の速度を大幅に低下させる「ラフ」も設置されている（ラフに載ることで、座布団が落ちることはない）。

操作はすべてマウスで行う。マウスを左右に動かしてハンドルを切り、左ボタンを押し続けると機体が加速、離すと減速する。

座布団を乗せて走るというアイデアはおもしろい。これにより、コーナリングが非常にシビアになる。コーナーを曲がるとき、勢い余ってガードビームに激突してしまうと、たちまち座布団が吹き飛んでしまう。普通のレースゲームのようにコーナーの縁石に乗り上げながら曲がるというわけにはいかない。とても緊張感があっておもしろい。

また、記録した自分自身の以前の走りをゴーストとして表示し、これを相手に競争して腕を磨けるというのもよいアイデアだ。なにより、一人で走るよりもずっとゲームがエキサイティングになる。

ただ、リプレイおよびゴースト用に走りを記録できるものの、これまでの走りのラップタイムやランキングが記録されないようなのは、ちょっともの足りなく残念だ。

開発中に苦労した点
コースデータの作成が最も手間のかかる作業でした。コースの壁の情報は、コースデータの肝となる部分なので、特に気を使うところでした。あと、重要な部分ではありませんが、機体のテクスチャを貼る作業にも結構手間をかけていますので、よければその部分も見てやってください。

今後のバージョンアップ予定
いまのところありません。致命的なバグには、できるだけ対応するつもりです。