複数のフォルダウィンドウを表示して操作できるMDI形式のファイル管理ソフト。ファイルを絞り込んで表示するフィルタリング機能を筆頭に、Windows標準のエクスプローラにはない、便利な機能を数多く備える。「Multi Document Explorer」は、左側にフォルダツリー、右側にフォルダウィンドウ(ファイルリスト)が配置された2ペインのファイル管理ソフト。外観はエクスプローラに似ているが、エクスプローラと異なり、右ペインがMDI形式になっていることが大きな特徴。複数のフォルダウィンドウを同時に表示できる。複数ウィンドウを開いた場合は「重ねて表示」「水平に並べて表示」「垂直に並べて表示」の3通りから表示方法を選択できる。ウィンドウ間でのファイルコピーや移動といった処理をドラッグ&ドロップで行うことも可能。左ペインは、フォルダツリーと「お気に入り」のタブ切り替えになっており、「お気に入り」に、ファイル/フォルダへのショートカットを登録することもできる。
ファイルをさまざまな条件で絞り込んで表示する「フィルタリング」機能も特徴のひとつ。あらかじめ複数のフィルタ条件を作成しておき、ウィンドウごとにドロップダウンリストから選択して絞り込みを行える。フィルタリングを行う対象を指定することも可能で、ファイル/フォルダ/仮想フォルダのうち、指定したオブジェクトだけを対象にできる。条件として設定できるのは「ファイル名及び拡張子」「ファイルサイズ」「作成日時」「属性」の4種類。
ファイル名ではワイルドカードが使用できるほか、複数の条件を並べることで、いずれかの条件に合致するもの(OR条件)を絞り込むこともできる。
ファイルサイズと作成日時では、「等しい/以下/未満/以上/超える」を指定できる。「以上/超える」を指定した場合、別途「以下/未満」を設定することで、指定範囲内での絞り込みを行える。ファイルサイズは1KB〜999999999KBの範囲、作成日時は「YYYY/MM/DD」の形式で指定する。
属性によるフィルタリングでは、読み取り専用/隠しファイル/システム/アーカイブのほか、テンポラリ、圧縮、オフラインといった属性を指定できる。複数の属性を同時に指定することも可能だ。
そのほか、選択フォルダのファイル一覧の印刷、ファイル一覧のTXT/HTML/CSV形式出力、複数ファイルやフォルダのタイムスタンプ/属性/名前の一括変更機能、連番フォルダの作成機能などを備えている。