「使って！住所録」は、登録されている人の一覧を参照できる「リスト表示」と、個人情報の入力・閲覧を行う「カード表示」の2画面で構成される住所録ソフト。リスト表示とカード表示の切り替えは、ツールボタンまたはリストのダブルクリックで簡単に行える。リスト表示時の表示方法には、五十音別と住所登録時に指定する分類別の2種類があり、切り替え表示させられる。

カード表示では、「氏名」「住所」「配偶者」「子供」「電話番号」「メールアドレス」といった情報を登録できる。友人/親戚/会社関係など、「分類」を登録しておくことも可能。住所の登録では「郵便番号から住所を自動入力する」「住所から郵便番号を自動入力する」機能があり、効率的に入力できる。登録されたメールアドレス宛メールを作成するのに電子メールソフトを起動したり、URLをブラウザで開いたりといった機能もある。もちろん勤務先の住所や部署名なども登録しておける。

年賀状・暑中見舞いの送受履歴の登録・参照も可能。送受履歴は別ウィンドウの登録画面を開いて入力する。宛名印刷終了後、自動的に登録画面を開いて入力できるようになっている。もちろん、ユーザが手動で履歴ファイルを開き、入力・修正することも可能だ。さらに、「交際記録」機能があり、贈答の記録やその人と会った日時などを記録しておくことができる。

宛名印刷は、年賀状/かもめ〜る/官製はがきに対応。フォントの種類やサイズは自由に指定できる。宛名の文字間隔は、なし/大/小の3段階から選択することが可能で、住所や氏名の印刷位置はマウスドラッグで微調整できる。配偶者や子供との連名の場合、名前の文字数の違いは自動的に調整されるようになっている。

カード表示でも勤務先の住所が別タブで分かれているが、これなども何ということはないことなのだが、一つの入力画面に自宅欄と勤務先欄があるのは案外使いにくいものだ。すべての人に必要ではない勤務先のような情報は、別タブにしてしまうだけで使い勝手が格段によくなる。それ以外にも、宛名のフォントサイズを右クリックで簡単に変更できたりと、使いやすいソフトに仕上がっている。

住所録ソフトにとって必須ともいえる、郵便番号→住所、住所→郵便番号の自動入力機能や送受信履歴機能は当然のように備えており、フリーソフトながら実用上の機能に不足はない。年賀状作成ソフトのような大きなソフトの一部ではないので、小回りもきく。使用中の住所録ソフトに不満のある人は、試してみてはいかがだろう。

開発中に苦労した点
宛名印刷の処理で特にわからないことが多く、印刷時の不具合の修正に大変苦労しました。そのほか、連名で名前の文字数が異なる場合のバランス取り方等、宛名印刷の出来具合にもこだわりました。

ユーザにお勧めする使い方
住所管理や年賀状の宛名印刷はもとより、「交際記録」では、住所録に登録された人との付き合いなど日常的な情報を記録することができます。特に決まった使い方があるわけではありませんので、自分なりに工夫して使ってみてください。

今後のバージョンアップ予定
未定ですが、使い勝手のよさや、住所録のデータの活用方法を高める工夫をしたいと思います。