「MacNote2」では、ひとまとまりのテキストを「メモ」という単位で管理する。作成したメモに任意のタイトルを付けたり、“親子”関係を作って階層化したりできる。タイトルに色を付けて区別することも可能。メイン画面は、大きくわかりやすいアイコンが配置されたツールバーと編集エリアからなるシンプルな構成。さらに、「メモの一覧」リストウィンドウがメイン画面の左/右/下部にスライド式で開かれる。ツールバーのアイコンは、必要なものだけを選択して配置できる。

メモの一覧リストでは、編集したいメモをワンクリックで表示できるほか、メモの階層構造の表示/非表示を切り替えられる。メモのタイトルを直接ドラッグ＆ドロップすることで、序列や階層関係を簡単に変更することが可能。数多くのメモも効率よく管理できることが特徴だ。

メモは、文字のフォント/サイズ/スタイル/カラーを任意に設定できるほか、画像を貼り付けることも可能。カーニングやベースライン、行間、行揃えの設定、ルーラを使った文書整形も可能で、豊富な機能を備える。

強力なリンク機能も特徴のひとつ。リンクは、同じノート内の別ページに対して設定できるほか、WebページのURLや他のファイル/フォルダに対しても設定できる。リンクの設定は、メイン画面へのドラッグ＆ドロップで行える。

メモは、指定の時間おきに自動保存するよう設定できるほか、必要なときに手動で保存することも可能。全メモが1ファイルになっているので、保存は各メモ単位ではなくメモ全体を対象に行われる。この点では、エディタなどとは異なる操作感覚になるが、ファイルを意識することなく軽快にメモできる点は、「メモ帳」ソフトらしい特徴といえる。

メモ一覧リスト上ではコンテクストメニューが使えるので、階層構造の表示/非表示、メモごとの削除やタイトルカラーの変更、子（下の階層のメモ）の作成といった各メモに対する編集操作をスムーズに行える点もポイントが高い。

日常のメモ書きや日記など、エディタ代わりに気軽に使えるのはもちろん、ファイルやメモの他ページへの「リンク機能」が非常に充実しているので、アウトラインプロセッサ、文書の目次、Webサイトのブックマーク、さらにはアプリケーションの起動や切り替えを行う簡易ランチャとして活用することも可能だろう。

開発中に苦労した点
Macintoshらしいインタフェースを保つことに最も気を使い、また苦労しました。機能的に充実しているソフトはほかにもあると思いますが、使いやすさ、Macらしさの面では他のソフトに決して負けていないと思います。

ユーザにお勧めする使い方
階層化することでたくさんのメモをすっきりと整理することができますし、またインクリメントサーチで瞬時に必要なメモを検索することができますので、ちょっとしたアイデア、ToDoリスト，メールや掲示板の下書き、何でも「MacNote2」で書き、保存しておくと便利だと思います。またリンク機能を使うとメモからURLやファイルへ一発で飛べるようになりますので、ToDoやアイデアメモをより便利なものにすることができます。シンプルなようでいて、機能の組み合わせ次第ではさまざまな用途に使えると思いますので、いろいろと試してみてください。

今後のバージョンアップ予定
細かい使い勝手の向上程度で、特に大きな機能追加は予定していません。「こういう機能がほしい」というご要望がありましたら、ぜひご連絡ください。