関数電卓やアラーム、仮想デスクトップなどの多彩な機能を持つコマンドライン型ランチャ。シンプルなデザインで他の作業の邪魔にならない。普段は隠しておき、必要に応じて表示させることもできる。「Sxac」は、コマンドライン型のランチャ機能を中心に、さまざまな機能が組み合わされた多機能ソフト。「関数電卓」「アラーム」「仮想デスクトップ」「簡易画面保護」「空きメモリの確保」「壁紙の変更」「CRC16/CRC32/MD5/SHA-1の各ハッシュ値の算出」といった機能を搭載する。
メイン画面は左に移動バー、中央にコンボボックス、右に実行ボタンが配置されたシンプルなデザイン。アプリケーションやファイル/フォルダなどの登録は、「ユーザーコマンドの登録・修正」ダイアログで行う。登録・修正ダイアログは、コンボボックスに直接、登録したいコマンド名を入力するか、登録したいアイテムをドラッグ&ドロップすることで開く。各コマンドにはファイル/フォルダのパスまたはサイトのURLのほか、引数を付けて登録できるようになっている。
コマンド入力用のコンボボックスには、自動補完のほか、システムコマンド表示、履歴といった機能が用意されている。自動補完は、合致するユーザーコマンドが存在する場合、途中まで入力した文字列を補完してくれるもの。システムコマンド表示は、「Sxac」が持つシステムコマンドに合致するものがあれば、システムコマンド名と説明をチップヘルプで表示してくれるものだ。履歴では、【↑】/【↓】キーによって履歴を表示し、再利用することができる。「Sxac」ウィンドウが非アクティブのときには、コンボボックスに現在日時や空きメモリ量を表示させておくこともできる。
「関数電卓」は、コンボボックスに計算式を入力するテキスト電卓。26個の変数を使用できる。対数関数、三角関数、双曲線関数、逆三角関数、累乗根関数、丸め関数など、豊富な関数が用意されている。アラームでは、指定時刻にメッセージを表示させられるほか、プログラムの起動、ファイルのオープン、Windowsのシャットダウンや再起動が可能だ。
「仮想デスクトップ」では、最大10面の仮想デスクトップを切り替えて使える。「壁紙の変更」では、一定時間経過ごと、またはソフトの起動ごとの自動変更が可能。「空きメモリの確保」では、一定時間ごと、または残りメモリ量が少なくなったときの自動確保が可能だ。これらの機能はシステムコマンドまたはタスクトレイメニューから呼び出せる。
カスタマイズ自由度は高い。メイン画面の幅や透明度をはじめ、システムコマンドの名前やショートカットキーのキーアサインまで、すべてをユーザが設定できる。メイン画面の背景に画像を使用することもできるほか、スキンにも対応しており、外観も自由に変更できるようになっている。