「RolePlaying Eleven」では2種類のモードでゲームを楽しめる。勝者だけが次のラウンドに進める完全トーナメント制の「AwayMatchCup」モードと、AwayMatchCupモードで対戦したことがあるチームを選んでプレイできる「FriendlyMatch」モードだ。いずれのモードも、前・後半のゲーム開始前に自チームの状態チェックで選手を交代させたり、戦術を変更したりできるようになっている。設定できる戦術は「システム」「プレス」「ポジショニング」の3種類。システムは「4-4-2」「3-5-2」など、8種類の選手配置から選択できる。「プレス」は選手ごとにON/OFFすることが可能。「ポジショニング」も選手ごとに「ノーマル」「攻撃重視」「守備重視」を指定できる。

選手の動きはセミオートで、戦術に応じて半自律的に動き回る。プレイ中の操作は、基本的に、

• 左クリックで、マウスポインタに向かってのパス・シュート
• 右クリックで、ドリブルの方向転換

引き分けでもゲームオーバーになるトーナメントはちょっと厳しい気もするが、試合時間が短いので、何度でもチャレンジする気になれる。トーナメントで対戦したチームを指定して、何度でも対戦できる練習モードが用意されているのはありがたい。

操作そのものはシンプルだが、特筆すべきは、選手それぞれの技量が細かく設定されていること。あいにく筆者はサッカーに詳しくないのだが、各国のチームや選手のデータはかなりマニアックに設定されているようだ。陣形やポジショニングなどの戦術、出場メンバーなどを考える楽しみもあり、サッカー好きの人も十分に楽しめるはずだ。

ファールやPK、ゴールキックといった一部のルールが省略されていたり、ゴールキーパーがゴールエリア内でしか動けない点は賛否あるだろうが、ゲームをシンプルにするのに役立っているので、これはこれでよいのではないだろうか。ただ、選手とボールが紛らわしい点だけは、改善の余地があるように感じられた。

開発中に苦労した点
選手データは、こつこつと少しずつ作っていくうちに、いつのまにか600人を超えました。グラフィックも、自分の美的（であってほしい）センスを総動員して制作しました。しかし、毎度毎度プログラムに泣かされ、ゲーム作りは困難を極めました。C言語2年目の自分にとっては、いまだに試行錯誤の繰り返しです。

ユーザにお勧めする遊び方
まずは難易度「普通」でお試しください。適度に時間が止まってくれるので、プレーの選択の幅が広がります。また、Ver.1.31で登場した「吉原三平」は、「GK」「OMF」「LIB」というとんでもない役割をこなすことができるので、序盤でみんなのスタミナが切れかかった場合、重宝する選手です。