ソフトを開発しようと思った動機、背景
これまでの暗号化ソフトウェアは、ファイル暗号化を行ってもファイル名は同じ。ファイルの拡張子だけが変わるだけで、結局のところファイル名から暗号化文を推測することができました。このままでは、暗号化の強度が下がります。そこでIdiaGdiaではファイル名も暗号化しようと考えつき、このことが「Chaky」誕生のきっかけとなりました。開発当初は、ファイル単位での暗号化を考えましたが、操作性向上のためディレクトリ階層を含む暗号化を行うことにいたしました。開発中に苦労した点
「Chaky」はユーザインタフェースを最大限に考慮した設計となっております。暗号化ソフトウェアが初めての方でも、説明書を見ずに直感で使えるようにすることを前提にいたしました。「Chaky」を発表後、たくさんの利用者の方々からアドバイスやレポートをいただき、できる限り反映させていただきました。その甲斐があり、今日では非常に使いやすく洗練された暗号ソフトウェアとなりました。
また、プログラムの知識がなくても、簡易に「Chaky」を多言語ローカライズが可能になったことも、「Chaky」について詳細なレポートを頂いた方々がいらっしゃったからだと考えております。これからも「Chaky」は時間が許す限り、いろいろと改良していきたいです。
ユーザにお勧めする使い方
IEのお気に入りフォルダに「Chaky」を使用することで、IEの「お気に入り」をロックすることができます。
ご自宅−会社への往復時など、重要なデータ持ち歩くときにスマートメディアの中へ「Chaky」を入れておくと、簡易に暗号化を行うことができます。また、コマンドラインにも対応しておりますので、ご自宅と会社に、ショートカットを作成することで、お手軽でセキュアなデータの持ち運びが可能になります。
ご本人以外にコンピュータを複数ご使用の場合、「Chaky」を使うことにより、フォルダごとにセキュリティを割り当てることができます。また、WindwosのセキュアFATシステムと併用することにより、より特化したセキュア環境を構築することが可能となります。
「Chaky」はフリーソフトのため、商用ライセンスを気にせず、配布することが可能となります。そのため相手先の企業に重要データを渡すための手段として「Chaky」を使用することが可能となります(「Chaky」はフリーソフトですが、皆様の寄付をお待ちしております)。
今後のバージョンアップ予定
今後は、USBメモリ機器、スマートメディア等のリムーバブルメディアに対しての操作性向上、暗号アルゴリズムをプラグイン形式で取り入れるようにすること、これからも使いやすいインタフェースを追求したいと考えております。最新の「Chaky」のインターネットからの自動ダウンロードや、PGP等の公開鍵暗号を用いた暗号化も行いたいと考えております。
(IdiaGdia)