「花嫁パニック!」は、個性的な5人のキャラが活躍する、気楽に楽しめるRPG。

• ハチャメチャな性格の妖精使い「リリー」
• リリー以外の人間には見えない妖精「ブレス」
• 何かあるとすぐに暗くなり、ウジウジと落ち込んでしまう格闘家「ケルベット（ケル）」
• リリーのストーカーで、バカで感激屋の剣士「セム」
• 樽の中に入ることと、セムをからかうことが趣味で、セムの付き人兼兄的存在の魔法剣士「ラッツ」

ある日、小さな島の名もなき村で暮らすリリーの家に、ケルが現れたところから物語ははじまる。なんと、結婚式を明日に控えたケルの婚約者・クリスチーヌ（クリス）が、ウェディングドレスを着たままいなくなってしまったというのだ。怪しいのは、以前からクリスにしつこく言い寄っていた盲目の放浪剣士・ファゴット。ケルに泣きつかれ、家宝のカエルの干物と引き替えに、しぶしぶクリスの捜索を承知したリリー（およびその金魚のフン御一行）は、ファゴットの家を調べるのだが……。

目的は、もちろんクリスを見つけ出すこと。しかし、5人の行く手にはファゴットが幾重にも張り巡らせた罠が待ちかまえている。その上、この島にはモンスターが徘徊する危険な場所がいくつもある。モンスターと戦い、経験値を稼いでレベルアップしながら島中を探索し、ファゴットとの決戦に備える。

なんといってもこのゲームの魅力は、個性的すぎるくらい個性豊かな登場人物たちにある。どのキャラもいい味を出していて、テンポのいい掛け合いとギャグの連発が気持ちいい。キャラのイラストもほのぼのした絵柄で、それぞれの表情が生き生きと描かれていて作品世界によくマッチしている。

ゲームの進行は、ダンジョンの探索とモンスターとの戦いが中心になる。戦闘の難易度はそれほど高くなく、RPGに慣れてない人でも問題なくクリアできるはず。ゲーム自体の長さはそれほど長くないので、手軽にプレイを楽しむことができる。

ただし、2種類のエンディングをきちんと見ようと思ったり、ダンジョンを完全攻略したりしたい人は、こまめにセーブすることをお勧めする。わりとアバウトにゲームを進めていてもエンディングまで到達できてしまうので、逆の意味で注意が必要かもしれない。

ユーザにお勧めする使い方
適当に遊ぶのがよいかと。小ネタを探すのも楽しいかもしれませぬ。