マウスを動かすだけでメロディと伴奏が変化する“新感覚”の作曲ソフト。楽譜や楽器を模した画面がなく、楽器に慣れていない人でも自由自在に演奏を楽しめる。「SP-Dia」は、マウス操作とごくわずかなキーボード操作だけで演奏・作曲を行えるソフト。画面は、7分割された円が大きく描かれた、作曲ソフトとしてはユニークなデザイン。マウスをクリックしながら画面上のポインタを移動させることで、主旋律の音程と伴奏用のコードが同時に変化する。
操作は非常に簡単だ。画面上でマウスを左クリックすることで音が鳴り、クリックし続けると鳴り続く。クリックを止めると音も消える。画面には「SP」ロゴを中心に3重の円が描かれている。3重の円は音程に対応しており、円の中心部が一番低い「ド」で、外側に向かうにしたがって、「レ、ミ、……」と音が上がる。円ひとつ分が1オクターブに相当。マウスポインタを動かすと、それに追従して現在の音程を示す紫色の円が画面内を伸縮する。3重の円の外にあっても、紫色の円の一部が画面内に残っているうちは音が鳴るため、実際には6オクターブ近くの音が出る。
演奏は、「ピアノ」「アルトサックス」「シタール」など、120種類以上の中から選べる楽器単体で行えるほか、伴奏をつけて楽しむことも可能。伴奏は「Standard」「Funk」など、4パターンから選択できる。画面上の円は、ダイアトニックコードに対応して7分割されており、マウスポインタの置かれた位置でコードが変わる仕組み。C-Dm-Em-F-G-Am-Bm(b5)が、ポインタの位置で自動的に変わってゆく。テンポを変えることも簡単。伴奏パターン/テンポの変更はカーソルキーで行う。
演奏を録音し、ファイル保存することも可能。独自のSPS形式で保存されたファイルは、「SP-Dia」で再生して楽しめる。録音時や伴奏をつけての演奏時には、演奏開始からの時間が画面上に表示される。