縦書き表示や、青空文庫形式のルビ表示に対応したテキストビューア。アンチエイリアス機能があり、なめらかに表示された文字でテキスト閲覧を行える。「扉〜とびら〜」は、プレーンテキストのほか、HTML文書の閲覧を行える、軽快な動作のテキストビューア。対応形式のファイルをドラッグ&ドロップで開けるほか、クリップボード上のテキストデータを読み込むこともできる。対応DLLがインストールされていれば、LZH/ZIP/RAR形式のアーカイブに含まれるファイルを閲覧することも可能だ。
柔軟なスタイル設定や自動頁/行送りなどにより、快適な文書閲覧を行えることが大きな特徴。スタイルで設定できる項目は、
- 縦書き/横書き表示の切り替え
- 3段までの段組表示
- 左右上下のマージン、行間・文字間
- 本文フォント/ルビの色や大きさ
- 背景色や背景用の画像ファイルの指定
- 行頭・行末の禁則文字、英文ワードラップ
- ヘッダ/フッタ
など。ルビは、青空文庫形式のルビタグに対応。HTMLで使われる<IMG>/<BODY>タグにも対応し、例えば、文書中の<IMG>タグで指定された画像を表示したり、<BODY>タグで指定された文字色で文書を表示させたりできる。<IMG>タグではBMP/JPEG形式の画像を読み込める。ヘッダ/フッタは、画面内の本文の上下に指定文字列を挿入するもの。「頁数」「行数」など、計8種類のパラメータが用意されている。アンチエイリアス機能も備える。本文/ルビ個別に「あり」「なし」を設定することが可能で、本文文字はアンチエイリアスあり、小さなルビはアンチエイリアスなしといった使い分けができる。
設定したスタイルは、名前を付けて10種類まで保存することが可能。設定済みスタイルの切り替えは、メニューから簡単に行える。
自動頁/行送りでは、1〜1,000秒の1秒単位で実行間隔を指定できる。いずれかを排他で設定できるようになっている。
キー/マウス操作への機能割り当てや検索、「栞」で、文書内の行き来などを自由に行えることも特徴のひとつ。キー割り当てでは、【↑】=1頁戻る、【Ctrl】+【G】=頁ジャンプなど、あらかじめ17種類の操作が割り当て済み。マウスでは「中ボタンを押しながら下に移動」などに特定動作を割り当てられるなど、簡易マウスジェスチャ機能を備えている。「栞」は、20個まで登録することが可能。20個を超えると、自動的に古い順で削除される。不要になった「栞」を、ユーザが手動で削除することも、もちろん可能だ。
そのほか、フルスクリーン/ウィンドウ表示に対応。「起動時に最後に開いたファイルを開く」といったオプションもある。