「メールdeメモ」は、使用中の壁紙にメモを書き込めるソフト。常駐させる必要がなく、メモリも消費しない。スタートアップに登録しておくと、メモの内容を読み込んで壁紙を書き換え、そのまま終了する（通常、インストール時に自動終了のオプション付きで登録される）。

メモを表示させる方法は2種類。一つは、メイン画面の「メモ」タブを開き、書き込みたい内容を直接記述する方法。もう一つがメールを経由する方法だ（メール経由でも、結果的には「メモ」タブのメモ一覧に取り込まれる）。メール経由でメモを取り込ませるには、送信メールのSubject（件名）の先頭に「メモ」「めも」「メルメモ」など、「メールdeメモ」が、そのメールがメモメールであることを認識できる受信キーワードを記述する。Subjectのキーワードに続く文字列が、そのままメモ内容となる（メール本文は無視される）。例えば「3月1日 打ち合わせ」といったメモをメールで送って壁紙に書き込む場合は、メールのSubjectを、

メモ3月1日 打ち合わせ

メモはデスクトップ上に新着順で表示される。メモの表示形式では「1行の行数」「フォントサイズ」「行間」「上余白」「右余白」「文字色」「影文字の有無」を設定することが可能。また、実際のメモとは別に、メモタイトルを付けることが可能で、タイトルと日付を同時に表示することもできる。

保存できるメモは最大99件。100件を超えると古いものから順に削除され、新しいメモと置き換えられる（100件以上のメモを表示させることも可能だが、保存することはできない）。不要になったメモを、ユーザが手動で削除することも可能だ。

操作は実に簡単で、メール受信の設定以外は、特に必要なことはない。あとは表示スタイルを変えたければ、フォントサイズや文字色の設定をすればよいという程度だ。欲をいえばフォントの指定ができればなおいいかなとも思うが、非常に気軽に、かつ便利に使えるソフトである。

Ver.2.0へのバージョンアップで、カレンダーの描画が可能になり、より使い方の幅が広がった。単なるメモというだけでなく、簡易スケジューラとしても十分に使えそうだ。また、旧バージョンで見られたメールから半角英数字が取得できないというバグも修正されている。

メモは、思いついたときに書いておかないと、メモすることさえ忘れてしまうので、いつでもどこでもメモができるよう、電子メールの利用を思いつきました。メールを送信できる携帯電話やパソコンが普及しているので、この方法なら誰でもいつでもどこでも、メモをきちんと残せるのではないかと思います。

開発中に苦労した点
デスクトップへの描画、メールの受信、受信データのデコード、パスワードの暗号化などは、初めて手を出す分野のプログラムでした。そのため、苦労して作り上げても、ほかのさまざまな環境できちんと動作するのか、確認をするのが大変でした。ですので、ユーザの方に動作確認の報告をいただけると、とてもありがたいです。

今後のバージョンアップ予定
すでに要望もいただいているので、対応を図っていきたいと思っています。それ以外に、使い勝手の向上を図っていきながら、メールチェック機能の充実やスケジュール機能の付加、カレンダーに記念日やゴミの日をマークできるようにするなどを予定しています。