高機能なタグ挿入型HTMLエディタ。タグの入力支援や整合性のチェックから、複数のサイトを制作するような場合に便利なプロジェクト単位でのファイル管理機能、コマンドマクロなどにいたるまで、数え切れないほどの豊富な機能を持つ。メイン画面の編集エリアはタブ切り替え式になっており、複数のファイルを同時に開いて編集することが可能。フォルダツリーを使って簡単に編集対象ファイルを選択できるほか、プロジェクトを作成することで、編集するファイルのセットを簡単に切り替えることもできる。フォルダツリーは通常、画面左側に配置されるが、フロートさせることも可能。さらに、編集エリアの下には「階層」「属性値」「ビュー」「検索」の四つのタブがあり、タグの階層構造(入れ子状態)やリンク切れのチェック、プレビューなどの機能を利用できる。
タグの入力は、メニューコマンドから選択・挿入する以外にも、さまざまな支援機能を使って行える。例えば、タグの山括弧(“>”)をキー入力すると、タグ一覧のメニューがポップアップし、メニューから選択するだけで、閉じタグまで入力してくれたり、タグによっては、リストから目的のものを選ぶと、続いて属性値を選ぶための補助画面に切り替わったりするものもある。また、ハイパーリンク用のタグ「a href=」をメニューから選択した場合、(1)リンク先の指定を促すアイコンが現れ、(2)アイコンのダブルクリックでファイル選択ダイアログを開く、というように、関連する操作をスムーズに行えるよう配慮されている。
属性値が数多くあるタグを挿入する場合や、すでに入力されているタグを再編集する場合には専用のダイアログが現れ、利用できるすべての属性の解説を見ながら、編集を行える。色指定時のダイアログでは、色名または16進数のいずれかを選択し、表示させられる。一度選択した属性値は履歴として保存され、次に同じタグを入力する際には優先的に表示されるなど、随所にユーザをアシストする機能が用意されている。
スタイルシートのプレビューができるのも特徴の一つ。CSS 2.0に対応し、タグの編集と同様のダイアログで、スタイルシートの属性を編集できる上、「ビュー」タブでその効果をすぐにプレビューできる。
テーブル編集機能では、ダイアログ上で行列数の指定やセル内へのデータ入力ができるだけでなく、セル間隔の値や区切り線の種類、背景色や背景画像などまで細かく指定できる。さらに、その場でブラウザを起動してテーブル部分だけのプレビューを行うことも可能。また、クリッカブルマップの作成機能では、画像を表示してその上で座標の指定ができるなど、機能によっては“WYSIWYG的”と呼べそうな部分もある。
そのほか、エクスプローラからのドラッグ&ドロップによるリンク作成、ワープロなどからのテキストドラッグ&ドロップなどにも対応。コマンドマクロは、「HTML Project2」に用意されたコマンドを連続実行する機能。例えば、「タグ削除」「改行削除」などの複数の処理をまとめて行える。カスタマイズ機能も強力で、ポップアップメニューやツールバー、マウスジェスチャ、キーボードショートカットの設定が可能。さらに、
- テンプレート保存機能
- ユーザが好みのタグを任意に登録できる機能
- 任意のマーク位置へジャンプする機能
- エラー個所を検知してジャンプする機能
- タグや属性値のみをサーチする機能
- 編集画面の分割表示や読み込み専用のサブウィンドウ表示
- ファイル検索も可能なプロジェクトの管理専用ウィンドウ
など、書ききれないほどの豊富な機能を備えている。