ソフトを開発しようと思った動機は、マウスで手軽にラクガキを楽しめるペイントソフトがほしかったからです。開発当時の環境はWindows 95だったので、とにかく軽さを最優先しました。また、マウスで適当に描いても、ある程度の「絵」が描けるようにしようと思いました。開発で苦労したのは、描画(混色)法の決定と、Undo機能です。開発当時は画像処理に関してもプログラミングに関してもまったくの素人でしたので、色を混ぜる方法などがよくわからず、RGB値を足したり引いたりかけたり、いろいろと試行錯誤した記憶があります(笑)。本当は「水彩っぽいタッチ」を目指していたのですが、なんだか違うものになってしまいました。Undo機能は、たった1回だけでもあれば安心して描けるので、ぜひ実装しようと思ったのですが、やはり実現するまでに試行錯誤がありました(本当に素人だったので……)。
お勧めする使い方は、パソコンで絵を描くのは初めてという方でしたら、200×200くらいの小さなキャンバスで、まずはちまっとしたものを描いてみるとよいと思います。README.htmlの下の方に「リンゴの描き方」というのがありますが、マウスでくるくると丸を描いて、グラデーションパレットから影色を選択して影をつけるだけで、結構それっぽいものが描けます。もちろんタブレットで描くこともお勧めします(私も購入しました)。ほかにも、年賀状を描いていただいたり、親子で楽しんでいただいたりしました。投稿していただいた絵はホームページに掲載しています。
操作が直感的でわかりやすいので、小さなお子さまにもお勧めです。CG入門ソフトとして気軽に使っていただければと思います。
(戸倉 涼香)