用紙の指定した位置ぴったりに印刷できるプリントユーティリティ。WYSIWYG的な“見た目”によるレイアウトではなく、用紙の端から文字までの距離などにより、印刷位置を厳密に指定する。メインとなる設定画面は、表計算ソフトのようなテーブル形式。各行では、印刷するパーツを設定し、各列では、パーツごとの
- 用紙端からの距離
- 文字の配置(左詰/中央/右詰/均等)
- フォント(明朝/ゴシック)
- 文字高/幅
などを指定する。文字位置とフォントの指定は、スペースキー(またはマウスの右クリック)で選択できるようになっている。テーブルの最後(右端)の列は、印刷したい文字を入力する「印刷文字」フィールドで、縦書き/横書きを選択できるほか、文字色の指定、太字/斜体などの装飾を指定することが可能。文字を入力する代わりに、画像ファイルを指定することもできる。
ユーザが各行に社名、氏名、住所などの項目を入力していくことで、レイアウトが完成する。編集メニューでは、行単位でのコピー/ペースト/削除のほか、「空白行の挿入」「空白行を挿入して貼り付け」の各機能を利用できる。
登録したデータは、まとめて1ページ分としてレイアウト・印刷することができるほか、「繰り返し印刷」オプションにより、名刺用紙や宛名ラベルのように、1枚に複数を印刷することも可能。繰り返し印刷では、用紙の左上を基点として、繰り返しの回数と右および下へのオフセット量を数値で指定する。
設定したデータは、独自のKTR(書太郎)形式で保存し、再利用できる。KTR形式の実体はCSV形式で、テキストエディタなどで開いて編集することも可能だ。テキストファイルを読み込むことも可能で、1行ごとに「印刷文字」フィールドに読み込まれる。
設定では、基本となるフォントや文字高/幅、拡大率、印刷位置の調整などを指定できる。実際の印刷前には、プレビュー画面でイメージを確認することが可能だ。