プログラムの実行のほか、デスクトップアイコンの表示/非表示、タスクバーの半透明化など、さまざまな操作を行える多機能デスクトップユーティリティ。マウス、キーボードいずれからも操作できる。「Trans Commander」は、タスクトレイメニュー/キーボード(ホットキー)のいずれからでもコマンドを実行できる常駐型ユーティリティ。登録するコマンドに、階層構造を持たせることも可能だ。
コマンドの登録は、ダイアログから行う。登録時には、「実行ファイル名」のほか、「作業フォルダ」「環境変数ファイル」「実行時の大きさ」を定義するが、このときホットキーを指定することで、キーボードからの起動も可能になる。ホットキーは【Shift】/【Ctrl】/【Alt】/【Windows】の各キーと任意キーの組み合わせで自由に指定できる。
アイテムとして、「Trans Commander」独自の拡張コマンドを使うこともできる。拡張コマンドでは、「プログラムの終了」「オプションと情報ダイアログの表示」「コマンドメニューの表示」「デスクトップアイコンを(一時的に)隠す」「スクリーンセーバの起動」「ログオフ」「再起動」などを行える。さらに、「マイドキュメント」「ごみ箱」「マイコンピュータ」「コントロールパネル」といった特殊フォルダを開く機能もある。シェル拡張機能として、「デスクトップアイコンを表示しない」「タスクバーを表示しない」「タスクバーの半透明化(透明度の指定が可能)」といった機能も用意されている。
コマンドやホットキーが登録された設定ファイルを複数作成し、状況に応じて使い分けることも可能。切り替え自体をコマンドとして登録することも可能で、実行先として、
- Service:Switch (切り替え先の設定ファイル名)
と記述すればよい。二つの設定ファイルを使い分ける場合、もう一方への切り替えを同じホットキーに登録することで、トグルスイッチのような形で切り替えられるようになる。また、同梱の「cmdadder.exe」のショートカットをWindowsの「SendTo」フォルダに置くことで、エクスプローラなどの「送る」メニューから登録することも可能になる(ショートカット名を「Trans Commanderに登録」などとしておくとわかりやすい)。