指定日時に、メッセージの表示やアプリケーションの起動などを行えるスケジューラ。毎日/毎週などの繰り返し設定はもちろん、指定日が休日に当たった場合に翌/前平日にずらすといった柔軟な設定が可能だ。「Trasche」は、手軽に使うことのできるシンプルな簡易スケジュールソフト。指定日時にあらかじめ設定したメッセージを表示する機能を中心に、アプリケーションの起動、Windowsの終了、さらにカレンダー表示の機能を持つ。「Trasche」は、「“Tra”y S“che”duler」の略で、タスクトレイに常駐するスケジューラの意味。
スケジュール(アイテム)の設定は、大きく「日時設定」「行動設定」に分かれる。日時設定では、
- 実行間隔
- 曜日
- 実行日時
- 期限日時(設定項目が有効な期間)
- 祝日設定
を設定できる。実行間隔は「単独(そのとき1回だけ)」「毎日」「隔週」「第n週」「n分毎」など、12種類から選択することが可能。祝日設定では、設定日が土・日・祝日に当たった場合、翌/前平日にスライドできるほか、実行しないようにもできる。これらの設定を組み合わせることで、自在なスケジュール設定を行えるのが「Trasche」の大きな特徴。期限日時が過ぎたスケジュールを自動削除する機能もある。行動設定は、
- メッセージを表示する
- アプリケーションを起動する
- Windowsを終了する
の3種類から選択できる。メッセージの表示は文字通り、「(年月日・時分)営業会議の時間です」などとダイアログを表示するもの。設定時刻の×分前に表示するかを指定できるほか、ユーザが「OK」ボタンを押して閉じるまで、何度も前面表示するなどして通知する「しつこいアラーム」オプションもある。アプリケーションの起動では、コマンドラインオプションや自動終了などを指定できる。自動終了を指定すると、アプリケーション起動後、指定時間後などに自動的に終了させることができる。
Windowsの終了は、「ログオフ」「電源を切れる状態」など、4種類から選択することが可能。応答のないアプリケーションを強制終了するオプションもある。
登録したスケジュールは「アイテム選択ウィンドウ」の一覧表示で確認できる。アイテム選択ウィンドウからは、あらかじめ登録しておいたひな型を使って、スケジュール登録を行うことが可能だ。
カレンダーは、オーソドックスな月間カレンダーで、選択日付の登録済みスケジュールを一覧表示できる。
そのほか、スケジュールの実行結果をログに記録する機能などがある。