「Puzzle of Color RGB '97 -R」のルールはシンプルだ。「階段」と「ゴール」の間を「高い床」でつないで通れるルートを作り、主人公のキャラクタをゴールインさせることができればステージクリア。ゲームのポイントは、いかにして「高い床」を出現させるかで、これには二つの方法がある。

一つは、ステージ上に配置された「赤」「緑」「青」の3色の物体（RGB物体）を押して動かし、同じ色の物体同士をくっつけること。物体がくっついた位置に「高い床」が出現する。違う色の物体同士の場合は「くっつけると消えてなくなる」というルールもあり、プレイヤーはこの二つのルールを考慮に入れ、RGB物体を動かしてルートを作ってゆく。

もう一つは、「スイッチ」が存在するステージでのみ有効な方法。「スイッチ」とは、その上にRGB物体を乗せると、ステージ上の「怪しい床」から「高い床」が一斉に出現するというものだ。

用意されたゲームモードは、

1. ルールを理解するための「基礎モード」
2. 比較的簡単なステージが揃った「練習モード」
3. 難問揃いの「実践モード」
4. 前身である「G2」時代の練習モードと実践モードが収録された「OldG2モード」

キャラクタや背景のデザインが美しいだけでなく、パズルそのもののデザインも美しいものが多い。一見非常にシンプルそうなステージやRGB物体と障害物を、ただ単に幾何学的に配置しただけのように思えるステージが、いざ実際にやってみると非常に手強かったりする。いかにも複雑そうなステージと違い、この手のステージは見た目とのギャップによる新鮮な驚きがあるため、一層おもしろく感じる。

「練習モード」の後半や「実践モード」には解くのに苦労する難問・奇問が数多く揃っている。正直、「基礎モード」と「練習モード」の前半をやっているときには、ルールのシンプルさもあって多少なめていたのだが、とんでもない。細部までよく考えられた良質の問題の連続に、うれしい悲鳴を上げさせられる羽目になってしまった。

開発中に苦労した点
一番苦労した点はやはりBGMや絵などのデータを揃えることだったと思います。こうした絵や曲はユーザが直接見たり聞いたりする部分なので、手を抜くことはできませんでした。しかし私は普段、絵は落書きをする程度だし、曲は変な音を鳴らして楽しむ程度なので、まともに作るのはかなり面倒でつらいことでした。そんな最中に、絵を何枚か描いてきてくれたTAKACHIN様にはとても感謝しています。

ユーザにお勧めするところ
三つ挙げよと言われたら、「比較的ロースペックなマシンでも動く」「おまけが多く、長く遊べる」「自分のレベルに合ったモードが選べる」ことを挙げるでしょうか。そのほかにも、パズルを解く際にストレスがたまらないようにBGMや操作性などを考慮して作ったつもりなので、そこのところもお勧めするところです。

今後のバージョンアップ予定
ゲームの内容は完成しているので、バージョンアップは基本的にはバグ修正、操作性の向上などになると思います。