豊富なフィルタを備えた画像レタッチソフト。フォルダ内の画像ファイルをサムネイル表示し、さまざまなフィルタを使ってフォトレタッチを行える。メイン画面は、
- フォルダツリーを表示する「ツリーウィンドウ」
- 画像をサムネイル表示する「リストウィンドウ」
- 処理対象の画像を表示する「ビューウィンドウ」
の三つのペインが横に並ぶ構成。処理対象の画像の選択は、リストウィンドウでサムネイルをクリックして行う。キャッシュ機能があり、キャッシュフォルダを作成することで、一度表示したサムネイルを次回以降、高速に表示させることも可能だ。ソフトの大きな特徴は、強力なレタッチ機能。切り抜きや貼り付け、反転/回転、色数変更、サイズ変更などを行えるのはもちろん、多彩なフィルタ群が用意されており、画像にさまざまな効果を適用できる。
フィルタメニュー内にある項目は「ウェーブレット変換」「カラー調整」「空間フィルタ」「変形効果」「アーティスティック」「マスク」。各項目内には多数のフィルタが登録されており、例えばカラー調整では「明るさ」「コントラスト」「鮮やかさ」といった一般的なものから、「演算」「単一色化」「フェードアウト」といったものまで、15種類の調整法から選択して利用できる。パラメータの指定では、RGBを個別に指定することも、RGB比を固定して調整することも可能で、細かく設定できるようになっている。また、例えばアーティスティックでは、「網点」「格子モザイク」「色鉛筆」といったものから、「彫刻刀」「粘土」といった変わったものまで、実に40種類に上るフィルタが揃う。
ブラシは、「描写」「複製」「輪郭調整」「明るさ調整」「コントラスト調整」「色彩調整」の6種類。ブラシサイズは8段階から選択することが可能で、簡単な描画や部分的な修整も行える。ブラシの操作は、ビューウィンドウ上でマウスを左右クリックするだけでよく、使いやすい。
そのほかにも、ヒストグラムの表示や画面のキャプチャ機能などがある。キャプチャ機能では、デスクトップ全体のキャプチャに加え、アプリケーションのコントロール/クライアント単位でのキャプチャを行える。レタッチ後の画像は、BMP/JPEG/PNGの各形式で保存できる。