Mac OS X(OS X)上でMac OS 9(OS 9)の機能を利用できるようにしてくれるソフト。OS Xのメニューバー右端にアイコンで常駐し、OS 9風の階層型プルダウンメニューを提供するほか、ウィンドウ操作でもOS 9風のインタフェースを実現する。「X-Assist」は、プルダウンメニュー、アプリケーションメニューなどで、OS 9の機能を提供するユーティリティ。プルダウンメニューとしては、OS Xで省略された「アプリケーションメニュー」機能や、OS 9までの旧Mac OSにおける「アップルメニュー」とよく似た「ショートカット」などの機能を備えている。
アプリケーションメニューは、起動している複数のアプリケーションをリスト表示し、ここから使うアプリケーションを選択できるもの。ショートカットは、アプリケーション、フォルダ、ファイルなどを登録しておくことで、プルダウンメニューから直接アクセスすることを可能にする機能だ。ユーザが自由にカスタマイズできる点で、OS Xのアップルメニューよりも使い勝手がよい。もちろんこれらのメニューは、Finder上だけでなく、アプリケーション内からも実行できる。
ショートカットメニューには、あらかじめ「最近使ったアプリケーション/書類/サーバ」や「コントロールパネル」などが登録されている。「最近使った…」メニューはOS Xにも同様の機能があるが、「X-Assist」では項目数に制限がないのが特徴で、省略されることなくすべて表示できる。また、「コントロールパネル」はOS Xのシステム環境設定の項目を登録したメニューで、ここから「ディスプレイ」や「キーボード」「Dock」などを直接起動できる。
そのほか、デスクトップ上のウィンドウ操作で、「アプリケーションの切り替え時に、そのアプリケーションのウィンドウをすべて前面に表示する」という、OS 9と同様の動作モードに切り替える機能もある。プラグインをメニューに追加することも可能で。サンプルとして「ボリューム調整」「MP3プレーヤー」が付属する。