二つのフォルダの同期などにより、データのバックアップを行うソフト。選択できるバックアップ方式は3種類。日時などを指定して定期的なバックアップを行うことも可能だ。「Sync!Sync!Sync! LE」は、バックアップ元/バックアップ先フォルダと動作オプションで「バックアップセット」を作成し、万が一の事故からデータを守るバックアップソフト。複数のバックアップセットを作成して使い分けられる(LE版では三つまで)。ひとつのバックアップセットに登録できるフォルダはバックアップ元/先ともに1、動作オプションも実用的なものに絞られており、シンプルで日常的に使えるのが特徴だ。バックアップ先には、ハードディスクのほか、IDE/FireWire/USBなどでマウントされた外部デバイスなども利用できる。
選択できるバックアップ方式は「追加コピー」「同期コピー」「圧縮コピー」の3種類。「追加コピー」は、バックアップ元のファイルをバックアップ先に追加してゆくモード。「同期コピー」は、バックアップ先をバックアップ元に同期させるモードで、「先」にあり「元」にないファイルは、「先」から削除される。いずれも変更のあったファイルのみをバックアップ対象とする。「圧縮コピー」は、バックアップ元の内容をまるごと圧縮し、バックアップ先にコピーするモードだ。バックアップ元/バックアップ先のフォルダは、ドラッグ&ドロップなどで簡単に指定できる。
バックアップ実行時に指定できるオプションは、前処理と除外ファイル。前処理では、AppleScriptにより、バックアップ実行前にバックアップ先のボリュームをマウントしたり、ファイルの削除やコピーなどを行ったりできる。また、ファイルサイズや拡張子などを指定することで、バックアップ対象から除外しておける。
曜日や開始時刻を指定して、定期的にバックアップを実行させることも可能。さらに、実行後に特定の動作を行わせることもできる。例えば、毎週土曜日の8時30分にバックアップを行い、実行後はMacintoshをシャットダウンするといったことが可能だ。
リストアは、バックアップ元/先ファイルのタイムスタンプやファイルサイズをカラム形式のブラウザで確認しながら行える。もちろんフォルダ全部をリストアすることもできる。
メイン画面は、バックアップセット一覧に加え、バックアップセットの設定を行う「バックアップ」、実行したバックアップの内容を参照できる「ログ」、リストア用の「復帰」の3枚のタブにすっきりとまとめられ、操作しやすい。バックアップセット一覧では、各セットの最終バックアップ日のほか、セットごとにバックアップ処理の状況を「1週間以上実行していない」=赤、「バックアップ先または元フォルダが見つからない」=グレーというように色分け表示してくれる。