クルクルと回転する3Dアニメーションを手軽に作成できるユニークなソフト。オブジェクトには、ユーザが指定指定する画像を貼り付けて、回転させられる。画像だけでなく、立体文字を回転させることも可能。アニメーションに音声を組み込むこともできる。AVIなどの動画ファイルを編集・変換するプログラムが同梱されている。「回転くん」は、「構造体」「衛星」「立体文字」の3種類の独立したアニメーション作成プログラムで構成される。「構造体」は、球や円筒、円錐、直方体といった構造物の表面に画像データを貼り付けて回転させるもの。画像はBMP形式のファイルを利用できる。球や楕円球の場合は1枚、円錐は2枚、円柱は3枚のファイルが必要。立方体、直方体などは6枚の画像を貼り付けて構成する。背景画像を指定して使うことも可能だ。
構造体に画像を貼り付けた後、向きや回転方向を調整して、AVIファイルとして出力できる。AVI作成時には、1回転分のフレーム数(2〜128)、回転方向(X/Y/Z)、色、背景色、水平/垂直移動などを指定することが可能。AVIにWAV形式の音声を組み込むことも可能だ。
「衛星」は、「構造体」のバリエーションともいえるもの。「主星」と「惑星」の2個の球を組み合わせたアニメーションを作成できる。「立体文字」は、指定した文字列を立体化した上で回転アニメーション化してくれるもので、フォントや文字色、側面色、背景色、仰角、1回転分のフレーム数などをユーザが指定できる。
配布アーカイブには、3種類の動画作成プログラムのほかに、動画編集プログラムが同梱されている。対応する動画形式はAVI/MOV/MPEG。二つ以上の動画ファイルを連結したり、動画中の各フレームを個別に削除・置換・編集したりといったことが可能。編集中の動画から静止画(BMP/JPEG/PNG/TIFF/PPM)を抽出する機能や、AVI/MOVからMPEGなどへ変換する機能がある。さらに別途、i_view32.exeなどのGIFファイル作成ツールを用意すれば、アニメーションGIFを出力することも可能だ。