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Security Assistant

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Security Assistant
必要なときにすぐにデータにアクセスできることが特徴のデータ保護ソフト
Windows XP/Me/2000/98  シェアウェア
Security Assistant
  • 簡単な操作でフォルダを「特殊化」し、データを保護する

  • ◎そのほかのスクリーンショット
  • 設定画面。特殊フォルダはごみ箱など、4種類から選択できる
  • パスワード入力画面。入力ミスn回で特殊化フォルダを削除することも可能

  • フロッピーディスクやMOディスクなど、パソコンからデータを取り外して持ち運ぶメディア内のデータの保護に適したセキュリティソフト。「暗号化」でデータを保護するソフトとは異なり、必要なときにすぐにデータにアクセスできることが特徴。

    「Security Assistant」のデータ保護方法はユニークだ。保護したいフォルダを「特殊フォルダ化」することで、データへのアクセスを不可能にしている。特殊フォルダ化は、通常のフォルダを「ごみ箱」「コントロールパネル」「タスク」「インターネット一時ファイル」フォルダといった特殊なフォルダに変更してしまうこと。特殊化されたフォルダは、開こうとしてもごみ箱やコントロールパネルの内容が表示されるだけで、元のフォルダの内容は表示されない。ほかのパソコンでメディア内容を参照しても同様で、データへのアクセスはできなくなる。

    特殊化されたフォルダは、「Security Assistant」によって特殊化を解除することで、通常のフォルダに戻せる。解除した時点で、フォルダはエクスプローラなどから開けるようになり、再びファイルやフォルダへのアクセスが可能になる。

    起動時に、ユーザに対してパスワード入力を求め、一致しないと「Security Assistant」は起動しない。特殊化を解除するには「Security Assistant」が必要となるため、パスワードを知る者だけが特殊化されたフォルダにアクセスできるという仕組みだ。

    設定により、「n回連続で間違うとファイルを削除する」といった機能を利用することも可能。例えば、3回連続で誤ったパスワードが入力されると、特殊化されたフォルダを削除してしまう。削除タイマ機能もあり、パスワードを入力しないまま指定秒数放置すると、同様に特殊化されたフォルダが削除される。より厳重なセキュリティを保つため、特殊化されたフォルダを削除するだけではなく、「Security Assistant」自身と関連ファイルを削除するオプションも用意されている。

    特殊化するフォルダの指定は、「Security Assistant」からフォルダツリービューを使って行えるほか、エクスプローラなどから「Security Assistant」のアイコンにフォルダアイコンをドラッグ&ドロップすることでも行える。特殊化されたフォルダ内のファイル、フォルダ、サブフォルダに隠し属性を付けることも可能だ。

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    reviewer's EYE reviewer's EYE
    最近はパソコンで使えるリムーバブルメディアも様変わりし、指先ほどの小さな装置に数百MBものデータを格納する「USBメモリ」などの装置も登場した。キーホルダーやストラップの先などに取り付けて簡単に持ち運べる非常に便利な装置だが、逆に、あまりにも小さくなったことで紛失や盗難などの危険性が上がってしまった。なまじ容量が大きいだけに、紛失時の被害も大きく、特に個人情報などを入れておいた場合の被害は甚大だ。

    「Security Assistant」に見られるセキュリティ保護ソフトは、こうしたときのために用意されたものだ。この種のソフトの大半は、ファイルを暗号化して記録することで、ファイルを保護する。つまりファイルとしては読み出せるが、特別な方法で暗号化されており、特定の復元キーを知らなければ正しい内容に戻せないという仕組みだ。

    しかし、「Security Assistant」は違う。「Security Assistant」では、フォルダごと「特殊化」することでファイルの存在そのものを隠してしまい、知らない人には読み出せないようにしてしまう。どんな名前のファイルがいくつ存在するかさえ知ることができないので、ファイル名から内容を類推することさえできない。特殊化を解除できる人だけがファイルにアクセスできる仕組みなのだ。ファイル自体の内容を暗号化したり復元する必要はないので、暗号化方式にありがちな「ファイル入出力速度が低下する」といった問題もない。

    ちょうど「隠しフォルダ」にファイルを入れておくのに近い考え方だが、隠しフォルダの場合はエクスプローラで「不可視ファイルを表示する」モードにすれば簡単に見えてしまうのに対し、「Security Assistant」では、普通の方法を使っている限りは内容を見ることができないのがポイントだ。

    ただし、「Security Assistant」が使用する「特殊化」の方法は、Windowsの内部に詳しい人であれば手動で「特殊化解除」することも不可能ではない。詳細方法についてここで開かすことは避けるが、どんな場合にでも完璧な防御が行えるわけではないことには注意したい。

    なお、筆者が試した範囲では、Windows XP SP1以降では、現バージョンの特殊化フォルダ機能はうまく動作しなかった。

    (天野 司)

    ソフト作者からひとこと ソフト作者からひとこと
    ソフトを開発しようと思った動機、背景
    このソフトを作ったのは、MOディスクにおけるセキュリティを確保したかったからです。仕事のための重要なデータを、読み書きが便利で大容量のMOディスクで持ち運ぶことが多かった私は、紛失や盗難によるデータの漏洩を常に心配しておりました。なぜなら、私のMOディスク内のデータは、暗号化等のセキュリティが何ら施されていなかったからです。

    暗号化も試みましたが、暗号化・復号化処理に640MBのディスクで5分以上時間を要し、「すぐにアクセスしたい」という私の希望を満たすものではありませんでした。また、ディスクのみを持ち運んで使用したいがために、常駐型のセキュリティソフトやセキュリティMO等の手段を利用することは断念しました。

    そこで作成したのが本ソフトです。本ソフトはデータの漏洩を防ぐ方法とし、主として「特殊フォルダ化」と「データの削除」という二つの方法を採っております。特殊フォルダ化は、大量のデータを守る必要があっても、ソフト側の処理としては配置するフォルダを特殊フォルダ化するのみとなりますので、処理時間はほとんどかかりません。よって「すぐにアクセスしたい」という希望を満たします。また、単純にフォルダを参照しようとしても特殊フォルダの内容が表示されるので、ある程度のセキュリティも確保されます。

    しかし、この特殊フォルダ化にも欠点があり、それを補ったものが削除機能です。この機能は、第三者に特殊フォルダ内へアクセスされる前に、重要なデータをすべて削除してしまうことを目的としています。また、同時に本ソフト自身も削除することが可能です。

    本ソフトは以上の機能を中心に、「時間をかけず」に「低速のメディアをある程度保護」し、万が一紛失や盗難に遭っても「第三者が削除してくれる」ことを目指して作成いたしました。

    開発中に苦労した点
    さまざまな環境で安定動作させるために、さまざまな環境で数多くのテストを行ったことです。

    ユーザに勧める使い方
    MO等のリムーバブルメディアに、本ソフトと保護するデータを入れたフォルダを同じ階層に配置します。そして、保護するデータを入れたフォルダを特殊フォルダ化し、本ソフトの「削除機能」・「(最上位層の)サブフォルダとファイル全体に隠し属性を付ける機能」を有効にして利用されることをお勧めいたしております。

    また、本ソフトはリムーバブルメディアだけでなく、ハードディスク上でもご利用いただけ、削除機能等の有効/無効は設定により選択可能です。

    今後のバージョンアップ予定
    随時行ってゆきます。本ソフトへのご意見、ご要望等お待ち申し上げております。

    (Tulip Soft)
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    ● Security Assistant Ver.1.24
  • 作 者 : Tulip Soft さん
  • 対応OS : Windows XP/Me/2000/98
  • 種 別 : シェアウェア
  • 作者のホームページ : http://hp.vector.co.jp/authors/VA029415/
  • 補 足 : 試用期間中は一部機能制限がある


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