ソフトを開発しようと思った動機、背景
このソフトを作ったのは、MOディスクにおけるセキュリティを確保したかったからです。仕事のための重要なデータを、読み書きが便利で大容量のMOディスクで持ち運ぶことが多かった私は、紛失や盗難によるデータの漏洩を常に心配しておりました。なぜなら、私のMOディスク内のデータは、暗号化等のセキュリティが何ら施されていなかったからです。暗号化も試みましたが、暗号化・復号化処理に640MBのディスクで5分以上時間を要し、「すぐにアクセスしたい」という私の希望を満たすものではありませんでした。また、ディスクのみを持ち運んで使用したいがために、常駐型のセキュリティソフトやセキュリティMO等の手段を利用することは断念しました。
そこで作成したのが本ソフトです。本ソフトはデータの漏洩を防ぐ方法とし、主として「特殊フォルダ化」と「データの削除」という二つの方法を採っております。特殊フォルダ化は、大量のデータを守る必要があっても、ソフト側の処理としては配置するフォルダを特殊フォルダ化するのみとなりますので、処理時間はほとんどかかりません。よって「すぐにアクセスしたい」という希望を満たします。また、単純にフォルダを参照しようとしても特殊フォルダの内容が表示されるので、ある程度のセキュリティも確保されます。
しかし、この特殊フォルダ化にも欠点があり、それを補ったものが削除機能です。この機能は、第三者に特殊フォルダ内へアクセスされる前に、重要なデータをすべて削除してしまうことを目的としています。また、同時に本ソフト自身も削除することが可能です。
本ソフトは以上の機能を中心に、「時間をかけず」に「低速のメディアをある程度保護」し、万が一紛失や盗難に遭っても「第三者が削除してくれる」ことを目指して作成いたしました。
開発中に苦労した点
さまざまな環境で安定動作させるために、さまざまな環境で数多くのテストを行ったことです。
ユーザに勧める使い方
MO等のリムーバブルメディアに、本ソフトと保護するデータを入れたフォルダを同じ階層に配置します。そして、保護するデータを入れたフォルダを特殊フォルダ化し、本ソフトの「削除機能」・「(最上位層の)サブフォルダとファイル全体に隠し属性を付ける機能」を有効にして利用されることをお勧めいたしております。
また、本ソフトはリムーバブルメディアだけでなく、ハードディスク上でもご利用いただけ、削除機能等の有効/無効は設定により選択可能です。
今後のバージョンアップ予定
随時行ってゆきます。本ソフトへのご意見、ご要望等お待ち申し上げております。
(Tulip Soft)