ファイルの圧縮/展開(解凍)/分割/結合から、メモリ解放、ランチャ、音楽/動画ファイル再生、メールチェックなどまで、さまざまな機能を一つにまとめたマルチユーティリティ。「XX」は、コンパクトなビデオデッキ風のメイン画面に、非常に数多くの機能が詰め込まれた多機能ユーティリティ。標準では220×67ドットの小さなウィンドウに、各機能のボタンと情報表示ペインが配置される。各機能ボタンのクリックか、タスクトレイアイコンの右クリックで表示されるメニューから必要な機能を利用する。
情報表示ペインは3段で構成され、時計/総メモリ容量/空メモリ容量/CPU使用率/バッテリー残量/リソース残量の6種類の情報から3種類を選択して表示できる。各機能実行時の処理情報を表示する場所としても利用される。
搭載する機能は非常に豊富。メモリの解放機能では、自動的に適切な解放サイズを計算して物理メモリを解放する。一定時間ごとに自動でメモリ解放を実行することも可能。実行間隔は1〜60分の範囲で指定できる。
ファイルの圧縮/展開は、「XX」のメイン画面にファイルをドラッグ&ドロップして行う。圧縮はLZH/ZIP(自己展開を含む)に、また展開はLZH/ZIP/7-ZIP/CAB/RAR/TAR/GCAの形式に対応する。指定されたサイズにファイルを分割する機能も備えており、拡張子に001、002...のように連番を付けて出力する。分割ファイルの結合ももちろん可能。分割時に「バッチファイルを出力する」オプションを利用すれば、「XX」がセットアップされていない環境でもファイルを結合できる。
ランチャには、最大110個のショートカットを登録できる。1段あたり5個のボタンが2段表示され、スクロールして表示ボタンを切り替える。ランチャエリアを「XX」のウィンドウから切り離して、好きな場所に配置することも可能だ。
音楽/動画ファイルの再生機能では、MP3/WMA/WAV形式(音楽)、AVI/MPEG/WMV形式(動画)に対応。リピートモードで繰り返し再生も行える。
そのほかにも、「ごみ箱」や「最近使ったファイル」のクリアや、Windowsの終了に関した「Windowsの終了」「自動シャットダウン」、一定時間ごと、もしくは手動で実行できるメールチェックなど、多彩な機能が用意されている。メールチェック機能はHotmailにも対応し、3アカウントまでのチェックが可能だ。
環境設定では、各種設定のほか、DLLやCPUの情報を確認できる。RGB各色の値を指定して、ウィンドウの表示色を変更することも可能だ。Windows 2000/XPの環境では、透明度を指定して「XX」ウィンドウを半透明にもできる。スキンを利用して外見を変更したり、音楽/動画ファイルリストの背景画像を指定したりといったカスタマイズも行える。