物理メモリをバッファとして使用することにより、容量の大きなファイルや、数百〜数千といった多数のファイルでも、高速にコピーや移動を行えるソフト。メモリをディスクキャッシュ用バッファにすることで、ハードディスクへのアクセス回数を減らせるため、読み込み/書き込み時のガリガリといった音を低減する効果もある。物理メモリ上に確保するバッファサイズは最大64MBまでで設定できる。「確保したバッファよりも大きなサイズのファイル」を処理する場合は「Aモード」、「バッファよりも小さなサイズのファイル」を処理する場合は「Bモード」と、2種類のモードが自動的に切り替わるようになっており、処理内容に応じて高速化・静音化を図れる。
実際のコピー/移動操作は、メイン画面で処理元ファイル/フォルダ、処理先フォルダを設定して、実行するだけでよい。ファイル/フォルダの設定は、エクスプローラなどからのドラッグ&ドロップで簡単に行える。設定した処理元に含まれるファイル/フォルダは、一覧リストで確認できる。
処理先に処理元と同名のファイル/フォルダが存在する場合、すべてを上書きしてしまうほか、ダイアログを表示してファイル単位やフォルダ単位で「(処理元/処理先を)リネームしてコピー」などを指定することも可能。さらに、更新されたファイルだけを上書きするモードもある。実行結果はテキスト形式のログファイルとして書き出せる。
シェルを拡張し、コンテキスト(右クリック)メニューに「FireFileCopy...」を追加することも可能。エクスプローラなどでコピー/移動したいファイル/フォルダを選択して、すばやく処理を行えるようになる。右ドロップメニューにも対応しており、処理元を処理先に右ドラッグで移動して処理内容を選択するだけで、「Fire File Copy」を起動し、実行後、自動的に終了する。また、処理元/処理先を引数に指定して、コマンドラインから実行することも可能だ。
そのほか、任意の容量を物理メモり上に確保できなかった際に警告を出したり、読み込み時の最大バイト数を指定したりすることもできる。メモリクリーナやファイル比較ソフトを登録し、「Fire File Copy」から呼び出す機能もある。