複数の銀行・証券口座、現金などを一元管理できる多機能個人資産管理ソフト。買い物などの日々の収支管理はもちろん、銀行やクレジットの取引明細をインターネットから取り込んだり、ライフプランを作成したりといった機能も備えている。「Microsoft Money」では、銀行や証券の口座や現金などを「資産」として登録する。登録された資産は一覧で参照することが可能で、どの口座にいくら残っているのかをひと目で確認できる。例えば、銀行からお金を下ろすといった資産間の資金の移動も簡単にできるので、細かなお金の流れもしっかりと把握することが可能だ。
支出先(支出元)や費目などは、プルダウンメニューから簡単に入力することが可能。費目はあらかじめ非常に細かく設定されているが、もちろんユーザが編集することも可能だ。公共料金やクレジットの引き落としといった定期的な出入金はあらかじめ登録しておけるので、そのつどユーザが入力する必要はない。引き落としの期日が近づくと通知してくれる機能があり、「残高不足で入金できない」などの事態を回避できるよう配慮されている。資産の残高を予測するといった機能もある。
インターネットを利用して金融機関から利用明細をダウンロードし、データをそのまま取り込むことも可能。入力の手間を省くとともに、常に最新の収支状況をソフトに反映させられる。
収支データは、検索により必要なものだけを抽出し、集計表やグラフを使って詳細に分析することが可能。グラフによる分析では、円グラフ、棒グラフ、折れ線グラフで、費目別や支出先別のグラフを作成できる。エンゲル係数の算出も可能。データをCSVファイルとしてExcelにエクスポートする機能もある。
株式などの有価証券に対しては、「ポートフォリオの表示」「投資総合報告書」「売買益の試算」といった機能があり、ポートフォリオ値や運用実績などをグラフ化して分析できるようになっている。
将来の住宅購入や教育費、老後のための貯蓄などのライフプランを、家計や投資のデータをもとにシミュレートするライフプラン機能もある。自動車や家財などの大型支出やクレジットカードなどの返済シミュレーションを行える。
そのほかにも、確定申告に関する参考資料を書き出したり、最新のニュースやマネーコラムを表示したりといったことが可能だ。