新しいパソコンを組み立てたり購入したりしたときというのは、なにかうれしいもの。「これまでのパソコンと比較して、どれくらい高性能になっているのか」など、早く使ってみたいという期待感でわくわくする人が多いはずだ。しかしWindowsで2台以上のパソコンを使っている人ならば、こうした「期待感」はすぐには満たされないことを理解しているはずだ。というのは、Windowsでは、たとえ新しいパソコンを購入しても、これまでと同じ環境をすぐに復元することはできないからだ。メーカー製パソコンでWindowsがプリインストールされたものであれば、パソコンの電源を入れればWindowsはすぐに立ち上がってくる。しかしユーザが普段使っているアプリケーション、例えばWordやExcel、あるいは便利なオンラインソフトなどは、新しいパソコンにすでにインストールされているわけではない。結局、手動でインストールし直して、さらにアプリケーションの設定を、これまで使っていたものと同じになるように設定し直し……など、気の遠くなるような作業が待っている。新しいパソコンを使う喜びどころか、しばらくの間は「これまでとは違う」部分にいらいらさせられてしまうのだ。
「デスクトップDNA」を一言でいえば、「こうしたイライラを解消するためのソフト」だ。これまで使っていた環境で、自分がインストールしたアプリケーション、自分で作成したり集めたりしたファイル類、そして各種設定などが、本当に簡単な手順で復元できるのだ。これまでのように、何度も何度もさまざまなソフトのインストーラを起動する必要はない。一度でも「手動による環境移行」の苦しさを味わった人であれば、このソフトの便利さが理解できるはずだ。なにしろ、ほんの数分から数十分待つだけで、これまでとほぼ同じ環境が復元できるのだから。
(編集部注:システム設定、アプリケーション設定をマイグレーションするとともに、該当するアプリケーションを含むフォルダ(例えばProgram Filesなど)を同時にマイグレーションすることにより、実質的に「インストールしたアプリケーションを移行」することが可能です)
(天野 司)