ハードディスクの読み込み/書き込みやネットワークアクセスが行われると、LEDを模したランプが点滅して、リアルタイムで状態を表示する。モニタ画面はスキンに対応しており、ユーザの好みに合わせて外観を変更できる。タスクトレイに格納して、ハードディスクアクセスのみをモニタすることも可能だ。

モニタ画面にスキンを組み合わせることで、グラフィカルな表示を行えることが「DiskLED」の特徴。スキンは、非常に小さい「HDD Only Skin」（標準設定）のほか、Mac OS X風、メーターパネル風の3種類があらかじめ用意されている。さらに、作者のホームページなどからダウンロードして、スキンを追加することも可能。スキンファイル（*.DLA）の「DiskLED」へのドラッグ＆ドロップなどで、簡単に組み込める。

各システムステータスの計測設定は、ユーザが自分の環境に合わせてカスタマイズできる。特に、ディスク/ネットワーク速度レンジは、最適な値に調整する必要がある。

まず心理的なストレスが軽減される。パソコンでの作業効率を上げてくれるといったソフトではないが、ディスクやネットワークの状況がひと目でわかるのと、ただ砂時計ポインタを見ているのとでは、待っているときの気分が大きく違う。

例えば、大きなデータファイルを開くと、まずディスクアクセスが発生し、次にCPUとメモリのゲージがグンと上がる。そしてCPUのゲージが落ちたところで画面が表示されるといった感じだ。いまは処理中にゲージを表示して、どのくらい進んでいるかお知らせしてくれるソフトが増えているが、なかにはしばらく画面が真っ白で待たせされてしまうものもあるし、なんとなく「ソフトが一生懸命動いてる感じ」が伝わってくる気がする。真っ白な画面を見ながら待っていると、「ひょっとしてサボってるのでは？」などと思ったりするが、LEDがチカチカしてると「ああ、大変なのだな」という気になってくる。

さらに、ネットワークの処理状態まで教えてくれる。「サーバからの返事がまだ来ない」とか、「あっ来たきた」など、一目瞭然だ。

慣れてくるとLEDの点滅リズムでソフトの処理状態がわかったりするので、相棒マシンとの意思疎通（？）が進んだ気がした。（幸いなことにテスト中には起こらなかったが）何かトラブルがあったとき、このようなモニタソフトがあると、解決が早くなるのかもしれない。

開発中に苦労した点
一番時間がかかっているのは状況パラメータを取得する部分です。なるべく軽く動作するように調整したり、95/98/Meでの動作とNT/2000/XPでの動作に統一感を持たせる工夫をしたりしています。また、設計段階で「どうやってWindowsからハードディスクのアクセス状況を取得するか」という技術的な調査と実験にも結構な時間を費やしました。

ユーザにお勧めする使い方
目的に応じてスキンを交換することができるのが「DiskLED」の魅力の一つでもあります。ユーザの方の作成したスキンも時々見かけるようになりました。ぜひ、自分が使いやすいと思えるオリジナルのスキン作りに挑戦してみてください。

今後のバージョンアップ予定
以下のようなことを予定しています。

• 本体及びスキンのマニュアル整備
• マザーボードのファンや温度などのパラメータの表示
• スキン作成用ツールの制作
• 動作のさらなる軽量化
• キーボードのLEDを光らせる「DiskLED LE」の制作（現在β版）

気づいた点・提案・質問などありましたらお気軽に作者までお知らせください。よりよいソフトにできるよう、今後もこつこつと開発を続けていきます。