選択できる学習モードは「和訳変換」「英訳変換」「変換なし」の3種類。「和訳変換」では、落ちてきた英単語を正しく入力できると英単語が和訳され、次にその日本語を正しく入力できた時点で単語が消えて、得点が入る。「英訳変換」はこの逆で、日本語→（変換）→英語の順番で入力してゆく。「変換なし」は文字通り、英単語を正しく入力できれば得点になるというもの。問題となる単語は名詞、動詞、形容詞合わせて4,000語以上が収録されている。

ゲームは、50語を1単語クラスとし、設定されたクリア条件を満たすと次の単語クラスに進める仕組み。ユニークなのは、クリア条件に「ストック」の正解数を用いていることだ。「ストック」は、これから出題される単語が画面上部に表示されている状態で、この時点で正しく入力できると、訳語が表示される代わりに「？」が表示される。ここで正しい訳語を入力できれば、「その単語は記憶した」とみなされ、ストック数にカウントされる。ストック数が一定数に達すると、ゲーム中でも自動的に次のクラスに進むようになっている。クリア条件となるストック数は、5単語から40単語まで5段階から選択できる。

落ちてくる単語を入力できずに、下まで到達してしまうとゲームオーバーとなる。記憶した語数やクリアしたクラス、記憶に要した時間やタイプスピードなどを確認できる。

問題は、ユーザがカスタマイズすることが可能。独自のスカイファイル形式（SKY）で保存されるが、別名で保存することができるため、オリジナルの問題集を作ることも可能だ。

開発中に苦労した点
「スカイタイピング」は、みなさんに楽しんでもらいながら、タイピングと英単語を習得できるうよう開発しました。そういった面では当時例のないソフトウェアで、プログラム的な設計ではなく、ストック入力や変換時の制御など、機能的な設計に非常に苦労しました。これについてはいまだ未完成で、試行錯誤している段階です。

ユーザにお勧めする使い方
最初は単純に落ちてきた単語をタイプして、タイピングの習得を意識してお使いいただくことをお勧めします。ある程度、タイピングができるようになったら、ストック上の単語と訳語を入力し、英単語の学習に取り組んでみてください。

今後のバージョンアップ予定
現在のバージョンではタイピングと英単語の習得を兼ねていますが、今後のバージョンでは、これを別々の製品にしたいと思っています。また、以下の機能を盛り込む予定です。

• 英単語学習バージョンについては“時間制限なし”としてゆっくり学習できようにする
• ひとつの単語に複数の訳語を登録可能とする
• 英単語の発音から和訳を推測する学習モードを追加する