地図作成に特化したドローソフト。道路、線路、河川のそれぞれに専用の描画ツールを持ち、簡単なマウス操作で描ける。記号やランドマークのアイコンも豊富に揃っており、カラフルでわかりやすい地図を作成できる。大きな特徴は、地図作成用に特化した「道路」「線路」「河川」用の各描画ツールだ。道路用と河川用のツールにはそれぞれ直線/カーブ/ジグザグ/自在形の4種類があり、太さ(道路幅または川幅)を5段階から選べる(プロパティ設定で、さらに細かい変更も可能)。形状のオプションとして、両端が開いたものや閉じたもの、一方だけ閉じたものなどのバリエーションがある。
線路ではジグザグを除いた3種類があり、幅は3段階。JR/私鉄/地下鉄用の線が用意されている。さらに、道路や河川などのオプションとして輪郭線や塗りつぶしの色、輪郭線の太さ、線の種類を変更できる。線種は、実線/破線/一点鎖線などの5種類から選べる。
地図を描画するキャンバスは3層の画層(レイヤ)からなり、道路や河川など、描画するものに応じてデフォルトの画層が決められている。道路を描いたあとで河川を描いても、河川は自動的に別画像に配置されるため、描く順番による上下関係はあまり気にしなくてもよい。
また、例えば同じ画層上で複数の道路が交わると自動的に交差点が作られ、完全に交差していなければ三叉路になる(河川も同様)。交差した部分をいちいちトリミングする必要がなく、スピーディに作業できる。意図的に画層を変更すれば、一方の道路がもう一方をまたぐアンダーパス/オーバーパスを作れる。
道路/線路/河川以外には、直線/矢印/円弧/折線/矩形/楕円/多角形/星型/吹き出しなど、計14種類のオブジェクトの描画とテキストの入力が可能。これに加えて、32種類の地図用記号と72個のランドマークアイコンがあり、さらに付属のエディタで自作アイコンを作成・登録することができる。
キャンバスサイズは、描画途中でもキャンバス自体をドラッグして変更できる。グリッドの表示/非表示や、グリッドへの吸着のON/OFFの切り替えなども可能だ。