電子ブックリーダとして基本的な機能はひと通り備える。フォント、文字サイズ、行間/文字間、余白、文字色/背景色は、プレビューで確認しながら、ユーザが自由に変更できる。設定は保存しておくことが可能。複数の設定を作成し、読む書籍に応じて簡単に変えることができる。

ページ送りはマウス、キーボードいずれを使った場合も片手で楽に行える。ページ送りを行単位/ページ単位で自動的に行わせることも可能。自動再生速度はもちろん好みで変更できる。書籍ファイル内の移動では、目次の項目、しおり、先頭/最後に移動できるほか、全体の中での位置を割合で指定する「％指定移動」でジャンプすることもできる。しおりは、任意の場所に挟み込めるだけでなく、書籍を閉じたときや「ブンコビューア」の終了時に自動的に挟み込まれるので、前回閉じた場所からすぐに読みはじめられる。

そのほか、検索機能では本文テキストのほかに、ルビも検索の対象に含めることができる。

筆者が利用した機能の中で一番威力を発揮してくれたのは、「しおり」の「前回終了ページ」の自動表示だった。つい「しおり」を挟むのを忘れるうっかりさんには必須の機能だと思う。「自動再生」機能は、両手が塞がっているときでも本が読めるので、昼休みにお弁当を食べながらでもじっくり読書ができる。あまりお行儀はよくないけど。

開発中に苦労した点
パソコンだけに限った話ではありませんが、他のプラットフォームで動作しているブンコビューアと可能な限りソースプログラム^(※)が共通化できるようなプログラム設計に苦労しました。また、プラットフォーム毎に発生する固有の問題（メモリ容量、CPU速度、使えるリソースなど）を解決する際に苦労しました。

※ソースプログラム：ソースプログラムとは、プログラミング言語で記述されたテキストファイルです。このテキストファイルをコンパイル（機械語へ変換）することにより、実際に動作するプログラムが作成されます。