クリエイティブなことはおもしろい!
かろうじて1980年代の「マイコンブーム」の洗礼を受けたことがあるだけの自分にとって、Macintoshでゲームをつくることは難しいだろうと思い込んでいました。自分のプログラミングの知識は、小中学校時代にBASIC言語をカジッタ程度のものだったのです。PC-8801mkIIFRというパソコンのBASIC言語で「モンスターキャッスル」の原型となるゲームを作ったのはこのころでした。その後、高校生時代に音楽にハマってからというもの、しばらく「コンピュータ」を使うことはなくなり、アマチュアハードロックバンドでの活動をしていました。曲を作り、メンバーを集め、ライブハウスで披露し、それが人に評価されたときの「うれしさ」はどんなクリエイティブな活動にも通じることだと思います。現在、パソコンが家電化して、誰もがコンピュータを便利に使える時代になりました。
私がMacintoshを使いだしたのは偶然ですが、「こいつでなんとかゲームを作りたいなぁ」と思っていたころ、Future BASICという開発環境があることを知り、調べてみると昔のオールドスタイルなBASICの知識がかなり役に立ちそうだったので使いはじめ、この「モンスターキャッスル」を制作するに至ったわけです。
このゲームについて
上記したように、もともとは私がPC-8801MKIIFRという昔のパソコン(マイコン)で作ったゲームをアレンジ/リメイクしたものです。やたら難易度が高く感じる面があるかもしれませんが、その面は「何度もコンティニューして、運がよければクリアできる」仕様だと思っていただければと(笑)。こういう昔のBASICで作ったゲームにあった泥臭いというか、チープな部分は意図的にと残したところもあります。結果、賛否両論あると思いますが、楽しんでいただける方がいればうれしいですし、作った甲斐があったなぁと思います。
バージョンアップについてですが、この1.2.9Jb2はベータと名が付いていながらも、一応Classicアプリとしてはファイナルバージョンです(バグが出ないかぎりは)。Mac OS X上ではClassic環境で動作しますが、Classic環境ではサウンド関係が負担になるらしく、BGM、効果音がONの状態ではあまりスムーズに動作しません。今後、Carbon化してMac OS Xでもスムーズに動くようにしようとしています。現在、私のWebサイトの方で未完成β版を公開していますが、これが完成したらベクターにCarbon版としてアップする予定です。
(yoshi)