「Pito!」は、アプリケーションなどのウィンドウをデスクトップの端や他のウィンドウに“ピタッ”と合わせられる常駐型ユーティリティ。ウィンドウの移動やリサイズ操作中に、デスクトップ端や他のウィンドウを感知して、ウィンドウ端とデスクトップ端(または他のウィンドウ端)とをきれいに合わせることができる。キーボードからさまざまなウィンドウ操作を行うことも可能だ。「Pito!」を起動した状態でウィンドウを操作すると、移動では「ウィンドウ位置」が、リサイズでは「ウィンドウサイズ」がガイド表示されるようになる。ウィンドウを合わせることができるのは、デスクトップ端や他のウィンドウ端のほか、MDIアプリケーションの親ウィンドウと子ウィンドウ、または子ウィンドウ同士など。対象にどの程度近づいたときにピタッと合わせるか(捕獲距離)は、ユーザが自由に設定することが可能で、合わせたときの対象との距離(隙間)も上下左右それぞれに設定できる。
【Shift】/【Alt】キーとのコンビネーションで、特殊なウィンドウ操作を行うことも可能。【Shift】キーを押しながらでは、操作対象のウィンドウに合わせられたウィンドウをグループ化し、同じ処理を施せる。対象ウィンドウを移動すれば、グループ化された他のウィンドウも同時に移動し、リサイズを行えば同様にリサイズされるようになる。どの状態のウィンドウをグループ化するかは「同一サイズのエッジのみ」「くっついているものすべて」「関係しそうなものすべて」から選択できる。
【Alt】キーでは、タイトルバー以外のどの部分をドラッグしても、ウィンドウを移動させることができるようになる。また、通常では移動させられないモーダルダイアログを表示している親ウィンドウも移動させられる。さらに、ウィンドウ端にポインタを置き、リサイズ形状になった状態でマウスを右クリックすると、ウィンドウ位置やサイズを数値で指定することができる。
動作に関する設定は細かく行える。【Shift】/【Alt】キー機能のON/OFFをはじめ、くっつけるのをデスクトップ端だけ、あるいは見えているウィンドウだけに限定することも可能。さらに、タスクバーに表示されないタイプのアプリケーションウィンドウを対象にするかなど、「Pito!」の持つ機能のすべてをカスタマイズすることができるようになっている。