「テキペ」は、“「テキ」スト化して「ペ」ーストする”というソフト名の通り、ワードパッドやWord、Excelなどのフォントの種類やサイズ、罫線、網掛けといった書式情報を解除（テキスト化）して、他のアプリケーションに貼り付けを行うためのソフトだ。例えば、書式の異なる二つのWord文書間で、書式は貼り付け先のものを利用し、データのみコピーしたいという場合に重宝する。

Wordなどでも、データ内容のみをコピーしたい場合は「形式を選択して貼り付け」が用されているが、「テキペ」はこの部分のみを取り出したものと考えればよい。「形式を選択して貼り付け」を行うには、（1）「編集」メニューや設定したショートカットから「形式を選択して貼り付け」を選択し、（2）「貼り付ける形式」＝テキストを選択する必要があるが、「テキペ」では通常の操作（【Ctrl】＋【V】）でテキストデータのみを貼り付けることが可能で、操作ステップが少なくてすむ。書式は、貼り付け先のものが適用される。

「テキペ」を起動しておけば、こうした悩みからは解放される。普通に【Ctrl】＋【C】→【Ctrl】＋【V】をしても、書式情報を解除した状態で貼り付けれくれるのだ。

潔く機能を一つだけに絞っているだけあり、ウィンドウもコンパクトでシンプル。動作中/停止中を表示するボックス、「開始」/「停止」ボタン、「終了」ボタンと、「最前面」表示を行うかどうかのチェックボックスがあるだけだ。もちろんウィンドウを最小化することも可能だが、表示させておいても他の作業の邪魔になることはない。

開発中に苦労した点
基本の機能は簡単に作成することができましたが、いつでも表示しておく「最前面」の機能を追加することが大変でした。本当のところは、ソフト名称を決めることとアイコン作成に一番時間を取られました（笑）。

ユーザにお勧めする使い方
画面の端に起動しておくだけなので、WordやExcelの書式解除に使用していただければ……。あとは用途により、動作中と停止中をうまく使い分けてください。慣れればタスクバーだけ見て操作できるようになります。Excelで式入力の場合は値（数値等）に変換されるので、それだけはご注意ください。

今後のバージョンアップ予定
残念ながら、いまのところありません。バグの発見や改善要望があれば検討したいと思います。