「BlockFighter」は、ブロックを破壊するためのボールを、キックを繰り出すキャラに替えることで、これまでにない楽しさを作り出したブロック崩し。主人公は、コミカルなカンフーキャラ、ブロッコ・リー。バー代わりの雲を土台にリーをジャンプさせて、画面上部のブロックをキックですべて破壊することがゲームの目的。特殊アイテムやボーナスなどおまけの要素が多く、楽しみながらプレイできる。

ボール代わりのキャラにキックを出させなければいけない点が操作上の特徴で、バーの移動だけに注意すればよい一般的なブロック崩しに比べると、操作はやや複雑になる。また、バーである雲の形を凸凹状に湾曲させることが可能で、キャラを跳ね返す速度や方向を調整できる。

さらに、雲の動く方向とキャラの向きとが連動している点もポイント。キャラは後ろ向きにはキックができないので、一般的なブロック崩しのように下で待ちかまえるバーの操作を中心に考え、適当にキックを出していたのでは、思い通りにブロックを破壊することができない。

ブロックには二度、三度蹴らないと壊れないもの、跳ね返る角度が変わるものや、キャラのどこかが当たれば壊れるもの、足がついていて逃げるものなど、実にさまざまな種類がある。

ステージには時間制限がないので、アイテムをうまくキャッチできなくても、1個ずつ蹴飛ばしながら地道にブロックを崩していくことも可能だが、時間がかかるほど得点は低くなる。

ゲームのスピードを調節できるほか、各ステージ（全部ではないが）のデモプレイを見ることができるので、ブロック崩しに慣れていない初心者でも少し遅めのスピードで挑めば、ステージをクリアするのはそう難しくはないだろう。

作者のホームページでは、MP3形式のサウンドファイルやステージパック（複数のステージの集合体）が用意されており、好きなものを追加してプレイすることができるようになっている。

開発中に苦労した点
アイデアはポンポン出ましたが、それをいかにおもしろく表現できるか試行錯誤しました。また、ゲームバランスは命です。微妙なタイミングや動作等、誰も気づかないような部分にまで気を使い、自己技術力でできる限り作り込みました。痛快なゲームだと感じていただければ幸いです。曲と翻訳は友人ふたりに手を貸してもらいました（Thanks!）が、ほかはプログラムから全グラフィック、マニュアル、宣伝文句とすべて自分でやり、大変な作業でした。また、ソフトの仕様が変わるたびに問題が起き、何度も開発を断念した経緯があります。他の苦労は、自宅で「アタタタ！」「ワオ！」等の叫びを、独りで何度も録音したことでしょうか。集合住宅なので、冷や冷やドキドキでした（笑）。

ユーザにお勧めする使い方
ハードディスクには常備です!!（笑）　フリーゲームもありますので。でも、このゲームはフリー部分だけでは決して語れません。登録は自信を持ってお勧めします。登録者はまず全ステージ攻略!!　その後は、ふと思いたったときに好きなステージからどうぞ。1回の反射の違いがどんどん違う状況を生み出し、何度も楽しめると思います。コインをいかに取るか等、楽しみ方も開拓してみてください。ほかには、ステージ1の最初のデモで、何も知らない友だちを唖然とさせて楽しむという使い方（？）もあります（笑）。

今後のバージョンアップ予定
Mac OS X版は、ご要望もあるので作ってみたいですね。しかし、執筆現在OS Xを持っていないので、どうなるか未定です。また友人はWindowsユーザばかりなので、遊んでもらうために移植したい気持ちもあります。でも、こちらは夢のまた夢ですね。

ステージパックについては、実は付属の64ステージにまだ登場していないブロックもあったりします。時間と反響があれば、そちらも追加していきたいです。たまにホームページを覗いてみてください。