ビットマップ画像データに対して、さまざまな加工を行える画像加工ソフト。一般的なフィルタに加え、オリジナルの画像処理フィルタを多数搭載しているのが特徴。「FunFunFilter」は、静止画データに対して色調変換やぼかし、シャープ化といった画像加工を施せるフォトレタッチソフト。ペイントソフトのようなフリーハンドによる描画機能はほとんど備えていないが、フィルタの数は全63種類と豊富。他のソフトではあまり見られない、ユニークかつ実用的なフィルタが用意されている。例えば、「四角錐のガラス効果」や「溶けた金属」といった変わった加工をメニューから選択するだけで施すことができる。対応する画像形式は、読み込みがBMP/JPEG/PNG/TIFF、保存がBMP/JPEG/PNG。
シンプルな画面構成で、直感的に操作できることも特徴のひとつ。適用の強弱やパラメータ値は、フィルタごとに簡単に設定できる。プレビュー画面で、実際にフィルタを適用した画像を確認できるのはもちろん、画像全体でフィルタのプレビューをしている部分はどこかといったこともわかりやすい。処理に時間のかかるフィルタの場合は、プレビューを表示するかどうかを指定することもできる。
ファイルの読み込み後、どのような順番でフィルタを適用したかは、ヒストリとして表示される。このヒストリをマウスでクリックすると、いつでもそのフィルタを適用した直後まで画像の状態を遡ることができるので、試行錯誤しながらの画像加工も迷わずに行える。
さらに、2画面合成を行うこともできる。ヒストリされた画像の中から、任意の2枚の画像を合成することができる。合成は単純な重ね合わせのほか、マスク画像を用いた重み付き合成も行える。例えば、ひとつの画像のフィルタ適用前/適用後の画像を合成するといった作業も行えるので、これとマスクによる範囲指定を組み合わせれば、通常の操作では行えない「画面の一部分のみにフィルタを適用」といった操作を実現することも可能だ。