私は長い間、コンピュータメーカーにおいて、いくつものコンピュータの開発プロジェクトに携わってきました。しかし、パソコンなどが世の中に普及していくなかで、特別の必要性が少なかったこともあり、自分では直接コンピュータを操作して使うことはしませんでした。60歳をすぎて、6〜7年前から自分でパソコンを操作する必要性が生じ、その使いにくさ、とっつきの悪さ、理不尽なことの多さに愕然として驚きました。そこで初心者の立場から、また熟年者の立場から、「パソコンはなぜ難しくて使えないか」の理由と対策を考えていました。既存のソフト資産を活かしながら、「誰もが電卓並に簡単にパソコンを使える」対策は比較的簡単であることがわかりました。
3年前の定年退職を機会に、対策を具体化して、自分自身と家内のパソコン環境を快適にするとともに(自分自身で使い込んで、よさを確信する)、世の中の同じような方々にお役に立つソフトの開発計画を立てました。
対策は、日本語(英数字、記号も含む)の入力を簡単にわかりやすくすることと、パソコンソフトの操作手順を簡単にわかりやすくガイドすることの2点です。「簡単キー15」はこの計画の一端で、テンキー程度の少ないキー数で、日本語入力をできるようにして、必要な操作ガイドが即座に簡単に表示されようにしています。
開発中に苦労した点
作者が初心者で、熟年者であった経験を活かして、初心者や熟年者を含む誰でもが「とっつきのよい」、しかし「継続して使っても操作性のよい効率的な」システムにすること。少ないキーで、仮名、英数字、記号を入力できるようにすること。既存のいくつものOSと主なアプリケーションソフトの使用環境で評価することの3点です。
ユーザにお勧めする使い方
初心者の方、熟年者の方、片手が不自由な方で、既存のキーボードと文字入力になじまない方に、ぜひ試していただきたいと思います。このために、ソフトのインストールや各種の条件設定や若干の使用制限事項などをこれらの方々の周りの方(家族や友人や知人で経験者の方)でサポートしてあげてほしいと思います。
日本語入力の操作ガイドの情報は「メモ帳」ソフトを使って、簡単に書き換えることができますので、それぞれの事情に合わせて表示内容を変更することができます。
「簡単キー15」専用の25キー数のオプションキーボードも用意していますので、ご注文ください(http://www.d-tech.jp/)。
今後のバージョンアップ予定
Windows XP環境やタブレットPC環境でのサポートを進めていきます。
関連ソフトの開発計画
「簡単キー」シリーズという名称で、「日本語入力の練習」ソフト、「メール、ワード、ブラウザなどの操作ガイド」ソフト、「ブラウザなどの簡単ビューア」ソフトの関連ソフトを本年前半に開発し、先に申し上げた「誰もが電卓並に簡単にパソコンを使える」環境を作っていきたいと思っています。
((有)デジタル技研)