「不可思議なダンジョン2」は、拾ったアイテムを上手に利用しながらダンジョンの中を探検し、ダンジョンの最下層に眠っている魔石を手に入れるRPG。プレイするたびに毎回ダンジョンのマップが変化することが特徴で、ゲームオーバーになり、新規ゲームを開始するたびに、プレイヤーキャラはレベル1、アイテム数0の状態に戻され、ダンジョンの1階からやり直すこととなる（ダンジョン内の倉庫に置いたアイテムは持ち越すことが可能）。モンスターの出現する位置やアイテムのある位置なども変わり、毎回新鮮な気持ちでプレイできる。

登場するモンスターは70種類以上、罠は16種類、アイテムは150種類以上が用意されている。ゲーム攻略のポイントは「拾ったアイテムをいかに上手に使いこなせるか」ということ。アイテムには、武器や防具、飛び道具、巻物など、さまざまなものがあるが、なかでも重要なのが各種の乾燥ラーメンとお湯。「不可思議なダンジョン2」ではHPのほかに「満腹度」というパラメータがあり、プレイヤーが行動するたびに満腹度が減少する（このときHPは自動回復する）。満腹度が0になると、それ以後は行動するたびにHPが減少するようになってしまう。これを防ぎ、満腹度を回復してくれるのがお湯をかけたラーメン（ラーメンもしくはお湯を単独で飲食することも可能だが、まずいため「やる気」が低下してしまう）。

ゲームウィンドウはコンパクトにまとまっており、他のソフトと同時に起動してもあまり邪魔にならない。さらに、【Esc】キー一発で画面を最小化することもできる（タスクバーの中のアイコンとキャプションを無難なものにしてくれるパニックモードも用意されている）。不測の事態でゲームが強制終了してしまった場合に備えて、自動バックアップ機能が用意されている点は、この種のゲームとしてはユニークだ。

ゲームそのものは、いわゆる「ローグ」系のゲームで、おなじみのものといってよいが、設定により、モンスターや自分のキャラクタの表示をグラフィックから文字に変更できるといった遊びが用意されているのが、“変”で楽しい。それ以外にもさまざまな設定が用意されており、操作方法やメッセージなど、プレイヤーの好みに合わせてカスタマイズできるのがうれしい。見た目は地味だが、完成度の高い、よくできたゲームである。

開発中に苦労した点
アイテムや敵の数を多くしたため、その間の整合性が取れずに苦労しました。また、普通のRPGとは異なり、出現するアイテムや敵や罠などがすべてランダムなので、ゲームバランスの調整も大変でした。

ユーザにお勧めする使い方
ゲームシステムがちょっと変わっているので、最初はとまどってしまうかもしれません。やればやるほど味が出るゲームですので、じっくりプレイしてもらえれば幸いです。

今後のバージョンアップ予定
新しい要素の追加はせずに、バグ修正をメインに行っていく予定です。