オリジナルの原稿用紙を作成し、読み込んだテキストファイルとともに印刷することのできるソフト。「Genko-Creater(原稿クリエーター)」は、テキストを原稿用紙風に印刷するための専用ソフト。用紙サイズや文字数×行数などを指定したオリジナルの原稿用紙レイアウトを設定し、別途テキストエディタなどで作成しておいたファイルを読み込んで印刷する。縦横に升目で区切られた原稿用紙のイメージそのままに、テキストを割り付けて印刷してくれるため、ワープロソフトから市販の原稿用紙に印刷する場合のように、文字のサイズや字間の設定に悩む必要がない。テキストの割り付けを行わず、原稿用紙だけを印刷することもできる。
機能は、「用紙作成ウィザード」「印刷ダイアログ」の二つに大きく分けられる。「用紙作成ウィザード」は、原稿用紙のレイアウトを作成するためのもの、「印刷ダイアログ」は、実際にテキストを割り付けて出力するための機能だ。
「A4横標準(400字詰)」など、あらかじめ3種類の原稿用紙レイアウトが用意されており、テキストファイルと組み合わせることで、すぐに原稿用紙+テキストの状態で印刷することが可能。印刷時のオプションには、印刷部数やページ範囲の指定、禁則処理の有無、ページ番号の初期値指定、印刷位置の微調整などがある。1枚の用紙に2ページ分を印刷することや、1枚の用紙に同じページを2回印刷することもできる。印刷プレビューや、(テキストを割り付けずに)原稿用紙のみを印刷する機能もある。
(標準で含まれているレイアウト以外の)オリジナルの原稿用紙の作成は、「用紙作成ウィザード」を使って行える。ウィザードでは、用紙のサイズや縦・横指定、字詰め(何桁×何行)などのほか、外枠や罫線(文字枠)の種類・色、書体などを設定する。文字サイズは大・小3種類に加え、文字枠に対する大きさの比率を設定できるようになっている。
用紙サイズはA3/B4/A4/B5/A5の5段階から選択することが可能。字詰めは40字×40行を最大に、いくつかの設定が用意されている(用紙サイズや縦位置・横位置に応じて選択できる字詰めが変化する)。プリセットされている字詰め以外の文字数も、2文字および2行単位での増減で指定できる。
そのほか、綴じ代を左右どちらにとるかに応じて、印刷位置を右寄り、左寄りなどに変更することが可能。原稿用紙の左右中央に入れる文字(原稿名など)の指定や、ページ番号の書式設定なども行える。