「CompFolder」は、二つのフォルダに含まれるファイルとフォルダを比較し、比較結果をリスト表示するフォルダ比較ソフト。比較結果リストをもとに、ファイルやフォルダのコピー、削除などの更新操作を行える。

メイン画面は比較元フォルダと比較先フォルダのリストをそれぞれ表示する2ペイン構成。フォルダ指定はフォルダツリーから選択できるほか、履歴からの選択や、フルパスでの入力にも対応する。

フォルダの比較はツールバーの「比」ボタンを押すだけで行える。比較が完了すると、比較したフォルダ/ファイルの個数や更新ファイルの数などを比較結果レポート画面に一覧表示する。また、メイン画面がフォルダツリーから比較結果リストに切り替わり、ファイルごとに「古い」「更新」「追加」といった詳細な結果を確認することが可能だ。

ファイルやフォルダの比較は、標準では更新日時をもとに行われるが、オプション指定で「ファイルの内容を比較する」こともできる。このオプションを指定すると、更新日時は等しいが内容が異なるファイルを「相違」、更新日時は新しいが内容の等しいファイルを「新同」、更新日時は古いが内容の等しいファイルを「古同」と表示する。オプションはそのほかにも、「比較先フォルダの直下にあるフォルダのみを比較対象とする」「フォルダ内の合計サイズを表示する」「合計サイズにディスク上のサイズを表示する」などが用意されている。

自宅に仕事を持ち帰るような場合、常にファイルの同期を意識する必要があるが、「CompFolder」を導入すれば同期に関する煩わしさから解放されるのがうれしい。Windowsに付属する「ブリーフケース」を利用して同期をとる方法もあるが、「CompFolder」を利用した方が遙かに扱いやすいと感じた。

比較結果リストは、「比較元フォルダ」「比較先フォルダ」ともに表示されるため、一方のフォルダで「古い」「古同」と表示されているファイルは、他方のフォルダでは「更新」「新同」と表示される点がユニーク。

なお、フォルダを最新状態に保つには、「更新」「追加」されたファイルを選択して「選択したファイルを相手側にコピー」を実行し、「古い」ファイルを選択した場合は「選択したファイルを相手側からコピー」を実行することになるが、「相手側に」「相手側から」といった用語が紛らわしく、どちらも実行できるフレキシブルさが逆に気になった。

また、ファイルやフォルダの更新日時をもとに比較するため、パソコンの「日付と時刻」を正しい状態にしておく必要がある。そのため「CompFolder」の中から、インターネット上のタイムサーバにアクセスしてくれると便利だと感じた。Windows XPにはインターネット時刻と同期する仕組みがあるので不要かもしれないが、便利に感じるユーザも多いと思う。