CPUをはじめとして、ハードディスクやメモリ、ビデオの各性能の測定値から、パソコンのパフォーマンス評価を総合的に行えるベンチマークソフト。結果は8種類の測定結果と比較できるほか、インターネットでほかの人の結果を参照することも可能。「PerformanceTest」は、27種類のベンチマークテストを実行し、多様な側面からパソコンの性能を測定できるソフト。テスト結果は「ベースラインコンピュータ」と呼ばれるほか機種の結果と比較表示することができる。数値演算(CPU能力)、2Dおよび3Dグラフィック、メモリ、ハードディスク、MMX、CDドライブの7項目で、それぞれを「テストスイート」と呼ぶ。テストはすべてまとめて実行する以外に、単独で実行したりテストスイートごとにまとめて実行することも可能だ。
用意されているテストは以下の27種類。「数値演算」には、整数の加減乗除、浮動小数点の加減乗除、最大メガフロップスの合計9種類。
「2Dグラフィック」は、線、長方形(塗り潰し)、シェイプ(塗り潰しなし)、「3Dグラフィック」は、シンプルテスト、ミディアムテスト、複雑テストの各3種類ずつ。
「メモリ」は、アロケーション(小さいブロック)、読み取り(キャッシュデータ)、読み取り(非キャッシュのデータ)、書き込みの4種類。
「ディスク」は、連続書き込み、連続読み取り、ランダムシーク+読み書きの3種類。
「MMX」は加減乗算と、SSE/3DNow!の4種類で、「CDドライブ」は標準読み取りとなっている。
テスト結果は数値とグラフによる実測値で表示される。ベースラインコンピュータと呼ばれる比較対照マシンを指定すれば、ベースラインコンピュータとテストされたコンピュータとの比較が、グラフと数値、%表示による比較値で表示される。比較値がマイナスの場合は、テストされたコンピュータの方がベースラインコンピュータより速いことを示す。総合的な結果表示「パスマーク評価」の表示や、ハードディスクの読み取り/書き込み性能の詳細グラフ表示も可能だ。また、結果は印刷はもちろんGIF、BMP形式の書き出しや、新しいベースライン(比較対照)として保存することもできる。HTML、タブ区切りテキスト、カンマ区切りテキスト(CSV)でのエクスポートにも対応している。
なお、「高度」コマンドを利用すれば、テスト内容に関して細かな指定が行える詳細なテストも可能だ。用意されているのはハードディスク、CDドライブ、3Dグラフィック、メモリの5種類。なかには二つのコンピュータ間のデータ転送率をテストできる「ネットワーク」テストも用意されている。