複数ファイル/フォルダ単位でのファイル形式の一括変換が可能な画像変換・レタッチソフト。ペイントツールやマクロ機能なども装備する。「ねこのキャンバス」は、BMP/GIF/JPEG/TIFF/PCX/PNGの読み書きに対応したレタッチソフト。画像にぼかしやシャープなどの加工を施せるほか、透過GIFやインターレースGIF、プログレッシブJPEGの作成も行える。Susie Plug-inを利用することで、他形式ファイルの読み込みも可能になる。
メインウィンドウは、内部に複数のウィンドウを開くMDI方式。子ウィンドウとして、個々の画像ウィンドウのほかに、ツリービューとフォルダ内のファイルをサムネイル表示する「サムネイル」ウィンドウを表示させることが可能。サムネイルウィンドウからは、ファイル操作を行うことや、指定画像を壁紙に適用することもできる。
編集画像は1/10〜10倍に縮小/拡大表示でき、倍率はコンボボックスからワンタッチで切り替えられる。画面右には「ペン」「線」「四角」「丸」「丸角の四角」「スポイト」「文字」といったペイントツールが用意されている。描線の太さは50段階から選択できる。
エフェクトメニューには、回転、サイズの変更、色の反転、明るさやRGBの調整、彩度補正、ぼかしやシャープ、アンチエイリアス、フィルタなどが用意されている。フィルタはエンボス、モザイク、キャンパス地など7種類が搭載されている。フィルタなどの適用量は、プレビューを見ながら調節できる。
画像形式の一括変換には「複数ファイル変換」「ディレクトリ単位変換」の2種類がある。いずれも対象タイプ(画像形式)と出力タイプを指定することで、一括変換を行える。「複数ファイル変換」では透過GIFやインターレースGIF、プログレッシブJPEG形式での出力が可能。同時にリサイズを行うこともできる。「ディレクトリ単位変換」では下位ディレクトリに属するファイルを対象に含めることも可能だ。
そのほか、コマンドラインからファイル形式、色数、サイズの変換を行う機能や、操作手順を記録する簡単なマクロ機能を備えており、処理を自動化することが可能。コマンドラインからのマクロ起動にも対応する。