スロー/コマ送りなど、多彩な再生モードを持つ動画再生ソフト。静止画の連続キャプチャやサムネイル表示といった再生以外の機能も充実している。「Area61 ビデオブラウザ」は、MPEGなどの動画ファイルを再生する機能を持つ動画再生ソフト。対応するのはMPEGのほか、AVI/WMV/ASFといったWindows Media Playerで再生可能な形式。Windows Media Playerなどと同様、自由な画面サイズで再生できる。通常速度での再生ができるのはもちろん、逆転再生、早送り/巻き戻し再生、スロー(正逆)再生、コマ送り(正逆)再生など、多彩な再生モードを備えている点が大きな特徴。逆転再生などは、本来こうした特殊再生が難しいMPEGなどのフレーム間相関を持つ動画でも利用できる。
再生するファイルは、ドラッグ&ドロップで簡単に指定できる。現在、動画のどのあたりを再生しているかは、スライダーによって表示される。このスライダーをマウスでドラッグすることにより、自由な再生位置にジャンプできる。さらに、動画ファイル上の任意の2点を指定することで、その区間だけを繰り返し再生する「リピート再生」を行うことも可能だ。現在の再生位置は「時:分:秒:コマ」表記のタイムコードにより数値表示もされる。手動入力で数値を指定すれば、直接、その位置へジャンプすることが可能だ。
ユニークな機能のひとつがサムネイル表示機能。これは、動画ファイルを再生時間によって等間隔に区切り、それぞれに対応するコマの画像をサムネイルとして一覧表示するもの。この機能により、動画の全体的な流れを知ることができるほか、サムネイル画像のクリックでその位置へのジャンプ、ダブルクリックでその位置からの再生を行える。サムネイルの表示数(どの程度の細かさ=時間間隔サムネイルを表示するか)は、マウスでウィンドウサイズを変更するだけでよい。これにより、表示されるサムネイル画像の数が変化する。サムネイルのサイズは大・中・小の3種類から選択できる。
さらに、再生画像の任意のコマを静止画に保存する「静止画スナップショット」機能もユニーク。開始点と終了点を指定することで、その範囲内の画像を連続して静止画キャプチャする「連写スナップショット」も利用できる(スナップショット機能はASF/WMVでは使用できない)。
そのほか、音声の再生音量も、スライダーで自由にボリューム調整することができる。DV形式AVIに関しては、インターレース縞(コーミング)を除去した静止画スナップショットをとれる。