「MONSTER GEAR2」は、「ガイア」から時空を繋げる「ヘブンズゲート」と呼ばれる現象に巻き込まれて「カルナ」に飛ばされてしまった普通の若者、オッドとライナ、そして「カルナ」の秘密を独占する「MONSTER GEAR」のメンバーであるラインとタニア、謎の傭兵、マグレイの5人を主人公にしたRPG。5人は全員、GE（ガード・エレメンタル）という生命体を身体にセットすることで我がものとすることができる特殊能力を備えている。彼らがその能力を駆使して、頻発する「ヘブンズゲート」の謎、そしてカルナに隠された秘密を求めて、さまざまなミュータントたちの徘徊する異世界の調査をする……というストーリー。

主人公たちは、調査の途中で獲得したGEをセットすることで、戦闘時などに特殊能力を発揮できるようになる。使える特殊能力は、それぞれの持つGEの「炎」「冷気」「大地」「雷」「水」といった属性に従う。また、オッドは、やはり調査中に取得したアイテムを基地に持ち帰って改造してもらうことで、彼の武器である銃の能力を、状況に応じて変化させることができるようになる。

主人公たちの能力をプレイヤーの好みに合わせて自由に成長させられる点も楽しい。武器やGEの選択によってミュータントたちとの戦闘の難易度が大幅に変化する点もおもしろい。調査する場所に合わせて、そこに登場するミュータントの弱点をうまく衝くよう装備やGEをセットしておくといった戦略が非常に威力を発揮する。

また、舞台によって異なるさまざまな仕掛けが用意されていて、長めのストーリーを飽きずにプレイすることができる点もうれしい。ありとあらゆる手でプレイヤーを飽きさせないように工夫されている点は、大いに評価に値する。

ゲームバランスもよく、難易度も手ごろなので、初心者から上級者まで幅広く楽しめるお勧めのRPGである。

開発中に苦労した点
隠さずに言うと、何もかもが苦労したのですが、特に「キャラクタが自我を持つ」ことに一番苦労しました。これはどういうことかといいますと、ストーリー等、大まかな設定は最初に決めてしまいます。それで最初に設定したキャラの性格をもとにストーリーを繋げていくわけですが、途中でキャラクタが「自我」を持ち、思いもよらない行動をとってしまうのです。作っていながら「あれ？　こいつってこんなキャラだっけ？」などと思いつつ、最初作ったストーリーの歯車は崩れていくのを頭で修正していくのです。何よりもこれが大変でした……。矛盾が非常にたくさん出てきてしまったので……。

ユーザにお勧めする使い方
とにかくユーザの方には楽しんでいただければ幸いです。

今後のバージョンアップ予定
しばらくして現在のVer.0.9からバグを解消した1.0にバージョンアップする可能性があります。ですが、バグが解消しているだけなので、新しいイベントなどは追加されません。