動画や音声などのマルチメディアファイルを手軽に管理できるソフト。画像の取り込みからアルバム作成、スライドショウ、印刷、Webページ作成まで、多彩な機能を備えている。「PhotoBase」は、静止画や動画、音声といったマルチメディアデータをアルバム化し、サムネイル表示で管理できるソフト。操作はエクスプローラとほぼ同様で、はじめてでもわかりやすい。対応するデータ形式は、BMP/TIFF/JPEG/PNG/AVI/MOV/ASF/WAV/MP3など14種類。TWAINに対応しており、パソコンに接続したデジタルカメラやデジタルビデオカメラ、メモリカードから直接アルバムにデータを取り込むことが可能だ。
メイン画面はフォルダツリー部、ファイルのサムネイル表示部に加え、ランチャ機能を持つ、画面最下段の「Hotlinkバー」で構成される。データは「アルバム」単位で管理する。イベントや日付ごとなどで作成したアルバムに、画像や動画をドラッグ&ドロップで追加する。追加されたアイテムにはタイトルや日付、データの説明を付けて管理することができる。
画像のサムネイルをダブルクリックすると、別ウィンドウで拡大画像を表示する。このウィンドウでは、画像の回転やトリミング、サイズ変更、輝度/コントラスト/彩度の調節といった編集を行える。また、ファイル名の変更やサイズ変更、ファイル形式の変換(対応形式はBMP/TIFF/PCX/TGA/JPEG)といった複数ファイルの処理を一括して行うことも可能だ。アルバム内の動画および音声ファイルをダブルクリックした場合は、関連付けに応じたアプリケーションで開かれる。
ユニークなのは、画像に音声を添付できる機能。添付できるのはWAV/MP3形式のファイルで、音声を添付したファイルのサムネイルには右上に音符マークが表示される。添付された音声ファイルは拡大画像ウィンドウなどで再生できる。「PhotoBase」上で音声を録音し、添付することも可能だ。
ほかのソフトとの連携機能が充実しているのも特徴の一つ。ランチャ機能を持つ「Hotlinkバー」が画面下部に配置されており、登録したアプリケーションをワンクリックで起動できる。ファイルをHotlinkバーのアイコンにドラッグ&ドロップして開くことも可能だ。
そのほかスライドショウやWebアルバム、ビデオポストカード作成機能など、アルバムに登録されたファイルを活用するための機能が豊富。
スライドショウの作成機能では、アルバムから任意の画像を選択してスライドショウを実行できるほか、フォルダに保存したり、CD-Rに直接書き込んだりすることが可能だ。
Webアルバムは、アルバムの中から任意(またはすべて)の画像を選んで、サムネイルの並び方やサイズ、背景色を設定するだけの3ステップで作成できる。作成したWebアルバムはスライドショウ同様、フォルダやCD-Rを保存先として設定できる。
ビデオポストカード機能は、ポストカード風の画像の中に動画ファイルを埋め込んで再生できるもの。作成されるファイルはEXE形式で、動画はAVI形式に変換されて埋め込まれる。
なおアルバムの画像は、フレームや背景画像を入れて印刷することも可能だ。